ワタルの場合 ページ45
ワタルside
さて、ナツメくんによると我らの姫君は眠ったばかりとのことですが…
ワ「暇ですね…
…おや?」
これはこれは!いい暇つぶしになりそうですね!
ー30分後ー
貴「…ん……あれ?今度はワタルにぃだ…」
ワ「おや、おはようございます。
あまり眠れていないようですが、辛いですか?」
顔色は…あまり悪くないですね。
ワ「おでこ、失礼しますね」
貴「ん」
ワ「熱も、思ったより高くないですね。
ナツメくんのお薬が効いたんでしょう」
貴「ワタルにぃ、それ…」
体調の悪さを感じさせないようなキラキラとした瞳で私の手元を見るセイラ。
ワ「ふふふ♪貴方が寝ている間暇でしてね。
少し飾り切りに挑戦してみました」
貴「すごい…リンゴの白鳥?
こっちは、オレンジのお花?」
ワ「はい☆綺麗でしょう?」
貴「うん…綺麗…」
喜んでいただけたようで何よりです。
やはり貴方はそのように笑っていた方がいい。
貴「美味しい」
ワ「良かったです。食べ終わったら、また寝てくださいね」
貴「うん。ありがと、ワタルにぃ」
ワ「姫のためとあらば、なんでもしますよ♪」
貴「へへ、私って幸せ者だね」
笑って目を伏せると、そのまま眠ってしまったのでしょう。穏やかな寝息が聞こえてきました。
さて、後は彼に任せましょうか。
ワ「レイ〜!王子様の出番ですよ〜!」
レ「今行く」
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作者名:バレーノ | 作成日時:2019年2月1日 15時