弟子 ページ31
レイside
レ「で?わざわざ俺だけ、しかも呼び出しって何の用だよ」
ネ「まぁ、ちょっとしたお願いがあってのぉ…」
ジジイが一口、湯気のたった緑茶をすする。
ネ「今の『六騎人』という存在は異例じゃ。今までいたことなんてない。だからかのぉ、やっぱり…」
レ「不満を持つ人間がいるってことだろ?」
ネ「その通りじゃ」
そもそも義理とはいえ孫と祖父、なんて関係から不満を持たれそうだ。こんな恵まれた環境、本来ありえないだろう。
ネ「そして、そんな者たちを一瞬で黙らせる方法が1つある」
レ「なんだ?」
ネ「1人でいいんじゃ。
レ「それ流れ的に俺になれって言ってるようなもんじゃん」
ネ「そうじゃな」
ニコッと微笑んだジジイは続けた。
ネ「お主ら6人の中で最も
レ「は?なんでだよ」
ネ「確かに、セイラもナツメもシュウもカナタもワタルも強い。そしてさらに強くなるために努力していることも知っている。しかし、彼らは
レ「どういうことだ?」
ネ「…
レ「ワタルもシュウも面倒見はいいが、なんせ弟子の出来が良くなきゃ無理な話だな。
はぁ…分かったよ。やってやる」
ネ「そう言ってくれると思っておったわい」
俺はアイツらを守るために強くなる。
どんなことでもアイツらを守れるなら、
俺はなんだってやろうと最初に決めてんだ。
ハンター協会から出ると、俺はシャルに電話をかけた。
レ「あぁ、シャル。頼みがあってな。1人、探して欲しいやつがいるんだ。ちゃんとわかるのは名前だけなんだが…大丈夫って?はは、流石シャル。頼もしいぜ。
ん?あぁ、そいつの名前は…
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ロキってんだ」
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作者名:バレーノ | 作成日時:2019年2月1日 15時