16 ページ22
キルアside
シュウ、レイ、ナツメの殺し方は殺し屋的に言えば「美しい」。
シュウは現場に証拠が残らないスムーズな殺し方。血も飛び散らないしな。
レイは残酷な殺し方。見せしめに丁度いい。いかに派手に且つスムーズに殺せるかよく理解してる。
ナツメは丁寧に、確実に殺すやり方。毒で弱らせてから叩く。1番確実かもしれないな。
と、いう旨の解説をゴンにしてやれば恐怖の中に少しの好奇心が混ざった目で見てきた。
普通こんな話されたらあの角で蹲ってる
レオ「な、なんだよ…アイツらそんなおっかなかったのかよ…」
ト「言っただろ⁉ヒソカに匹敵するって!」
ク「どうだろうな…6人のうち、2人以上でならばヒソカに勝てそうにも見える」
ゴ「なんでみんなヒソカ基準なの?」
4人が会話を続ける中、オレは何度目かわからないセイラ対囚人の戦いを見ていた。
女っていうのとチビっていうのが合わさって、やたらと指名を受けている。
まぁ、あんな素人同然の攻撃なんてあの6人の誰にも効かないだろうけどな。下手すりゃレオンにも勝てねぇんじゃね?
ゴ「ねぇ、キルアの家にレイ達ってよく来てたんでしょ?この前言ってたトレーニングって何してたの?」
キ「あー、あれか…」
思い出すだけで筋肉痛が…
キ「トレーニングっつーか、オレがレイ達に一方的に絡まれて遊ばれる感じだったな…」
ゴ「へ〜!キルアでも勝てないの?」
キ「ムリムリ。勝てっこないって!
特にレイ!アイツ、ゾルディック家秘伝の暗技を見ただけで覚えたんだぜ?あん時はオレもまだ出来なかったのに!」
親父もじいちゃんもキレてたな…勝手に盗むな!って。
カ『はい、『ちょっぷ』〜♪』
テレビからカナタの呑気な声が聞こえてきた。
キ「はぁ…ま、あんな化け物達とは戦いたくねぇな」
ゴ「う、うん。そうだね…」
ゴンはカナタの容赦のなさにちょっとビビってる。分かるぞ、ゴン。オレもカナタは怒らせちゃいけないと思う。
ク「む?もうすぐここから出られるな」
レオ「お!ホントだな。やっと先に進めるぜ!」
ト「誰のせいだよ…」
レオ「あ⁈人のこと言えねぇだろが!」
ゴ「ねぇキルア」
なんだ?とゴンに顔を向ける。
ゴ「絶対合格しようね!」
キ「! あぁ!」
オレに出来た初めての友達。
頼むから、もう少しだけ一緒にいさせてくれ。
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:バレーノ | 作成日時:2019年2月1日 15時