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なんだ、めちゃくちゃ意識してくれてるじゃないか。
つい先程までごちゃごちゃ考えてたのは、ただの杞憂だったみたいだ。
緊張した様子の彼女の姿に少しモヤモヤしていた気持ちが消え、心の余裕が出てきた。
それとは反対に、彼女が少し不安そうにしているのがなんとも可愛くて仕方ない。
「雨、凄いですね」
「天気予報通りでしたね」
俺の振った話に、彼女は安堵した表情を見せる。
不安そうにしてるのも可愛いけど、やっぱり笑顔の彼女が好きだな、と思った。
「あ。斉藤さん、これよかったら」
リビングへと案内すると、彼女から手に持った紙袋を渡された。
持って来なくてもいいと言ったのに、どうやら手土産を準備してくれたらしい。
「いいって言ったのに」
「そうなんですけど、お邪魔するのに手ぶらもなって」
悪びれることなく、えへへと笑う彼女から紙袋を受け取る。
いや、悪びれる必要なんか全く無いのだけれど、気遣って来るだろうから先手を打ったつもりだったのに。
そんな可愛い笑い方をされると何も言えなくるじゃないか。
「この間出かけた時に、珍しいじゃがいものお菓子見つけたんです。斉藤さん好きかもなぁって思ったら、つい買っちゃって」
にこにこと嬉しそうに話す姿が可愛くて、自然と口元が緩んでしまう。
すごい俺の事好きじゃん。
俺というより、“壮馬くん”のことかもしれないけど。
それでもお菓子を見ただけで、俺の事を思い浮かべてくれたということが嬉しい。
「他にもじゃがいも以外のも入ってるんですけど、よかったら食べてくださいね」
「ありがとうございます。じゃあ、後で一緒に食べましょうね」
ニヤついた口元がバレないように、受け取ったものを仕舞うフリして顔を背けた。
どうしよう、今日のAさんはいつもより可愛く見えて仕方ない。
部屋に2人っきりなのに、手を出さすにいれる自信がなくなってきてしまった。
もしかして、俺試されてる？
『家でのんびりします?』って言い出したの俺だけどさ。
「Aさん、お腹は空いてますか？」
頭の中がまたごちゃごちゃしてきたのを悟られまいと、冷静を装って尋ねる。
俺の気持ちなど知る由もないない彼女は、いつもの柔らかい笑顔で俺を見上げた。
「どっちでもないかも…強いて言うなら空いてるかな、くらいです」
「じゃあ、作り出したらちょうどいい感じかもですね」
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うらら(プロフ) - りなさん» コメントありがとうございます。全て読んでくださったなんて、すごく嬉しいです！本当に理想ですよね...！のんびり更新になりがちですが、お付き合いいただけると嬉しいです！ (2023年5月3日 21時) (
レス) id: 883b848a52 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 前作から全部読ませていただきました。もう最高過ぎて終始ニヤニヤがとまりませんでした。隣の部屋に推しが住んでたとか理想のシチュエーション過ぎます。続き楽しみにしています。 (2023年5月3日 0時) (レス) @page33 id: 152e2618cd (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - ななはさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！コメントいただけて、とても嬉しいです。更新頑張ります！ (2023年4月23日 10時) (レス) id: 883b848a52 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - 一気読みしちゃいました…！！めちゃくちゃ好きです！！応援してます！！！ (2023年4月23日 1時) (レス) id: d3c7f32016 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます！修正いたしました💦 (2023年2月28日 14時) (レス) id: 883b848a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらら | 作成日時：2023年2月27日 22時
