3.こんな刺激は求めてません。 ページ4
「よっ、舞。理紗も」
「健……そういえばB組だったか」
「いい加減に覚えろっ!」
私が校庭に腰を降ろした瞬間に、左どなりから幼なじみの相川健が話しかけてきた。クラスは本気で忘れてた。
「お前のクラスうるさいけど、何があったのか知ってんのか……?」
知ってるもなにも、目の前で見たよ。ねぇ、理紗。私が理紗の顔をちらりと見ると、彼女はうつむいていた。
「……ちょっと、ね」
彼女の雰囲気からしてなんだか言いにくいから、濁しておくことにした。
「なんだよそれー、水くさいなー……んっ、蒼太はっけーん!」
健が向かって行った方には、中学生の頃からの友達である高山蒼太がいた。自分から行かなくても、健が連れてきそう……
「松原さん、山崎さん、ちょっといいかな?」
チャイムの件を連絡してくれなかった無n……担任が来た。
健は一旦ほっといて、とりあえず担任について行く。
「……何があったか、見てたんだよね?」
「……はい、渡辺先生が……」
理紗と私は、これまであったことを全部話した。廊下の一部が
「……なるほど。多分これは、『イレギュラー』のせいだと思う。後で全体にも言うけど、危機がすぐ側まで迫ってきているということだね」
「あのー、すいません」
真剣な表情をしている担任と理紗の話を遮って、質問した。
「『イレギュラー』って、なんですか?」
「知らないのかよ!?」
「舞ちゃん、ニュース見ないの!?」
知りません。ニュースもゲーム以外は興味ない。
ゲーマーなんで。
「はぁ、1回元の場所戻って。軽く説明するから。1のA並べー!」
呆れられたっぽい。常識足りなくて悪かったな。理紗の驚きようには、私も少しびっくりしたけど。
『あー、あー……生徒の皆さんはお静かに。聞こえてますかー?』
メガホンを手にするのは我らが担任。普段の避難訓練とは比べ物にならないざわめきがしている。それでもやはり、『生徒が静かになるまで先生が黙って待っている』という、ある意味定番な状況が続くと静かになった。
4.イレギュラーってなんですか。→←2.意味がわかりません。
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シュウ - 待っ…面白いです! (2021年9月3日 0時) (レス) id: f920010a89 (このIDを非表示/違反報告)
恋 - 読んでいて楽しいです!こんなおもしろい作品をつくってくれてありがとうございますっ!これからも応援してます! (2021年5月8日 20時) (レス) id: b0074abe1a (このIDを非表示/違反報告)
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