Story2『再開2』 ページ2
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桜「本当に…まさか今吉さんが紫、だったなんて…」
黛「その言い方っつーことは紫と結構深い関わりを持つような人物か…」
桜井の言い方からして前世は八雲紫とそれなりに仲が良い奴だと推測した黛だが、そこに1人が言った。
火「…というか、スキマ妖怪と仲が良かった物好きなんて白玉楼の主くらいしか居ないんじゃ…」
その言葉に全員が黙った。
話の中心人物である桜井と今吉でさえも黙っている。…否定できるところが何も無かった為だ。
黒「……まぁ、まずは自己紹介を済ませてから話しましょうよ。全員の前世を知らないまま色々な考察をしていても何も変わらないでしょうし。」
氷「そう、だね…」
誰が転生してるのかもわからない状態なんですから、と付け足すように言った黒子の言葉に氷室が頷いた。
氷室以外も勿論頷いて話を聞く体制になっている。
笠「はぁ…じゃあ次は俺がする。」
高「お、笠松さんっすか。笠松さんが誰かは結構気になってたんすよね!」
今「ワシも気になっとったわ。さっきの『胡散臭いのは〜』の発言的にワシと少なからず仲は良かったみたいやしな」
…もう一度言うが、紫の前世で仲が良かったのは白玉楼の主くらいしか居ない。つまり仲が比較的良い、と言うのは紫の捉え方で言うと普通に話すことの出来る間柄の事で、レベルで言ったら《少し顔見知りの他人》レベルでしかない。
笠「…俺の前世は《魂魄妖夢》だ。今吉の前世と仲が比較的良いくらいの間柄でもなかった奴だよ。逆に俺からしたら主の友人の立場で俺はお前にもある程度は畏まらなきゃ行けなかったんだよ。
…くっそ、今思い出してもお前に畏まってたのは俺の中で一番の黒歴史だ。」
今「そんなに嫌だったん?!」
黛「あぁ…確かに嫌だろうな。
今は同じ学年でなおかつサトリ野郎に前世では従ってたなんて…」
前世でどんなに強い妖怪で性格が胡散臭かったとしても畏まる人がいたから良かっただろうが、所詮現世での扱いはこんな物だ。
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作者名:さくや | 作成日時:2019年10月6日 15時