初恋は大人味 (ページ25)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:15,397 hit

25 ページ25

.

Aside

クリスマス当日。

『大倉くん』

大「ん。おはよう」

『お待たせしました』

大「ええよ、行こ」

今日も大倉くんと私は肩も触れない距離を歩く。

大「映画見て、飯食って、どーする？あとどこ行く？」

『んーと、どこがええんやろ』

大「でもまぁ映画見てたら時間なるか。」

今流行りの2時間半の映画を見る。

大「おもろかったー」

『ねー！見て正解～～』

出口を出て、

グッズが沢山並べてある方へ向かう。

『あ！これ可愛い～』

大「さっきの映画のやつやん」

『買おうかな～』

むちゃくちゃ可愛いねんなー。

大「お揃いにしよっか」

『え？』

大「買ってくる」

『ちょ、お金…』

大倉くんのあとを追いかけて、

レジに着けばさっさと会計を済ませてしまった。

『あの…』

大「俺がしたくてしてんねん。もらって？」

『……ありがとう』

そのまま映画館を出て、

少しオシャレなお店でご飯を食べればあっという間にイルミネーションの時間。

大「行こ」

『うん。』

～～～～～

大「そこで俺の気持ちちゃんと伝えるから。」

～～～～～

『わ、きれー』

大「ほんまやなー。俺も初めて来た」

『えー、元カノとかと来なかったん？』

大「付き合ってもクリスマスまでには別れてた～」

カラフルな光の中を大倉くんが進む。

大「それに、クリスマスくらい好きな人と過ごしたいやん」

冷たい風が頬を撫でて、

それと同時に大倉くんの髪が揺れる。

『ここ…』

大「このイルミネーションの中心。」

周りのカップルは幸せそうに歩いていて、

中には大きな花束を抱えた人も。

大「Aちゃん」

『…はい』

いよいよ、この時が来た。

・

・

・

大「俺の事、フってください」

.