君をこの手で包みたい.2 (ページ43)

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安「あけおめー」

『あけおめー。寒いねー』

安「せやなー」

冬休み明け、

久しぶりに章ちゃんと会う。

丸「お2人さーん！おはよう！」

『丸山くん！おはよう～』

安「おはよう～」

3人で並んで歩いて、ふと気付く。

『今日は大倉くん一緒じゃないの？』

丸「あー、なんか用あるとか言って来てへんなあ」

『そうなんだー』

気にかけてるように思われたくないし、

聞いときながら適当に流す。

安「あ、そうや」

『ん？』

安「Aちゃん実はな」

丸「うんうん」

安「最後のテストで点数取れば特進行けるねんて)ﾎﾞｿｯ」

丸「えー！！！」

『しーっ！声大きい！』

3人でわちゃわちゃ騒いでいると、

丸山くんのケータイが鳴った。

丸「もしもしー？うんうん…うん、うん…あーー、わかったー。はーい。ほなねー」

私と章ちゃんははてなマークを浮かべる。

丸「大倉休むって連絡来た！」

安「ほなお昼一緒に食べるー？」

丸「ええの？」

安「Aちゃん、平気？」

『うん、全然いいよ』

この時私たちは忘れていた。

錦「おぁよお………ねむっ…」

『亮、それ私の水…』

錦「からあげちょうだい…」

『聞いてる…？』

お昼頃登校してきて、

寝ぼけ倒してるこの男のことを。

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