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『おまたせーっ！！』
安「おはよお^^*」
遅刻されてもこんなにニコニコできる章ちゃんは自慢の友達だよ。
『誕生日なのに待たせてしまって…』
安「ええって笑。ほら、行こ！」
また更にニコッと笑いかけてくれて、
安心してしまうダメ人間。
『今日はお誕生日スペシャルだよ！』
安「楽しみやわあ」
ご飯だって全部私の奢りなんだから！
？「あれっ」
安「ん？お！丸山くんや！」
『おー！ほんとだー！』
街中で偶然丸山くんとすれ違って、
道の端によって少しだけ話をする。
丸「お2人はお買い物？」
『章ちゃんの誕生日祝いに来たの！』
丸「え！誕生日なん！おめでとう^^*」
安「ありがとう^^*」
今度なんか渡すな〜って、丸山くん。
本当にいい人だな。
『丸山くんは？1人？』
丸「うん、麗奈のお墓参りの帰り」
『そっか…私もそのうち行こうとは思ってるんだけど』
丸「いつでも来たらええよ、麗奈も喜ぶ^^*」
優しい笑顔につられて微笑む。
丸「あっ、ごめんな、誕生日なのにこんな…」
安「ええよー！会えてよかった^^*」
丸「ほな楽しんでな」
安「ありがとう〜」
『またね〜』
丸山くんが手をぶんぶん降るから、
負けじと章ちゃんも手を振る。
安「さ！最初はどこですか！」
『まずはね〜』
安「わ〜！美味しそう〜」
『可愛い〜』
『ちょっと章ちゃん！！』
安「ご馳走様でした〜」
ご飯を食べて会計を済ませて、
お店の外に出てすぐ、章ちゃんの腕を掴む。
『私払うって言ったじゃん！』
安「ええねんええねん、女の子は奢られとき〜」
『だめ！』
安「ほら、次の目的地は？」
『聞いてる？！』
全然お金も受け取ってもらえなくって、
諦めて貯金して、来年の章ちゃんの誕生日に使うことにした。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年4月17日 23時
