君をこの手で包みたい.2 (ページ30)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:40,972 hit

番外編1 ページ30

.

『ん……ぁ……忠義…』

大「はぁっ……んっ…A…」

汗ばむ身体。

すごい不快なのに、

そんなのどうでもよくなる。

ｼｭﾎﾞｯ…

大「ﾌｰｰｰｰ…」

『換気扇の下で吸ってよ』

大「はいはい」

『明日仕事は？』

大「午後」

『私朝からだから、鍵ポスト入れとくね』

シャワーを浴びて、お泊まり用で置いてあるスキンケアをして、

体の保湿も怠らない。

大「なぁ」

『んー？』

大「……んや、なんでもない」

『なに』

大「ええて」

『本当に、そーゆーとこ変わらないね』

彼とは元々付き合ってた。

けど別れたあともズルズルと関係が続く。

"別れた意味ある？"とはよく聞かれるし、

自分でも思う。

けど、やっぱりそーゆーのじゃ片付けられないこともある。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…

『ん………』

大「ｽｰｰ…ｽｰｰ…」

寝顔の可愛さだけは変わってない。

化粧をして、軽くご飯を食べて、

仕事に行く準備をする。

大「…おはよ」

『あ、ごめん。起こした？』

大「ううん。俺もご飯食べる」

『ラップしちゃった』

大「うん」

2人ともお互いの家を自分の家の如く使いこなすから、

正直楽。

『ん、行かなきゃ』

大「気い付けや」

『いってきます』

大「いってらっしゃい」

いつまでこんな生活続けるんだろう。

そろそろ終わらせなきゃね。

.