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安田side
大「なんであんな機嫌悪いんやろ)ﾎﾞｿｯ」
丸「大阪ロケ行ってからやんな)ﾎﾞｿｯ」
そんなん自分でもわかってる。
原因もわかってる。
「…なぁしぶやん」
渋「ん？」
「………もしやで？もし僕がファンのこと好きになった言うたらどうする？」
渋「なんや、ええことやんか。」
あ、この人わかってへんわ。
「その………恋愛としてやんか」
渋「……は？」
「もしもの話やから、気にせんといて」
なんだか自分が情けなくなって、
持ってたパーカーで顔を隠す。
渋「ほな俺ももしもの話やけど」
「…」
渋「もし、万が一、メンバーの誰かがファンと恋愛に発展したとしても」
しぶやんの言葉は重みがちゃうなあ。
なんとなく。
渋「真剣交際ならなんも文句は言わへんよ」
「……」
渋「ただ、遊びなら辞めときや」
わかってる。
わかってるんやけど、
なんかもう自分の中で色々ごっちゃになってんねん。
「しぶやん彼女とどう？」
渋「んあ？…別に。今大阪行ってんねんて」
大阪か。
あの子も今あの男とおるんか。
にしても、ええなぁ。
ずっと好きやったらしいし、
しぶやんと彼女とはうまくいってほしいわあ。
大「やすー、モデルの子らと飲み行くんやけど行く？」
「行かんしー」
行ったって前みたいに楽しめへん。
今は尚更や。
「…しぶやんは好きな人からもらったものは付けるやんな」
渋「そやな。俺はってかみんなやろ。」
そりゃそうか。
「あーもう………嫌や…」
渋「なんやよーわからんけど…ヘボはすんなよ」
「わかってるー。」
いつか、メンバーにもちゃんと話せたら楽になるんやろうか。
「…あかーん。帰るー」
渋「んー。おつかれ」
帰って飲も。
それでもう忘れよう。
ライブも、最後に1回こっそり行こう。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
