このうたをあなたへ届けたい.2 (ページ9)

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『ねえ原田さん』

原「んー？」

『この前週刊誌撮られたじゃん？』

原「うん。」

このことに対して私の事務所はあまりなにも思ってないらしい。

寂しいような気もするけど。

『どうするのが最善かな』

原「えー？安田さんとはなんて話してんの？」

『んー。なんか曖昧にして話し終わっちゃったから特には。』

原「まず2人でちゃんと話すべきなんじゃない？」

話すかー。

原「じゃあ明日、お昼に迎えくる」

『はーい。おつかれさまです』

原「おつかれさまー」

1人で家に帰って、

メイクを落としてテレビをつけた。

横《やす、お前この前のなんやねん。》

大《あーそうやー！》

錦《あれやろー、連絡してきて、俺らが返したらもう寝てたやつ》

安《ちゃうねんてー笑》

楽しそうだなー。

PRRRRRRR…

『もしもし』

安《もしもーし》

『どうしたー？』

安《Aさー、来週の土日休みやろ？》

『うん。』

安《僕仕事入ってんー。せやから土曜日さ、実家でも帰ってゆっくりしたら？》

『ほんとー？んー。』

実家かー。

まぁたしかに最近行ってないしなー。

『うん。わかった。』

安《ごめんなー。》

『平気だよ』

安《…なんか、元気ない？》

『へ？ううん。大丈夫』

安《そう？ならええんやけど…》

電話の向こうちょっと騒がしいな。

まだ誰かといるのかな。

『もう切るね。おやすみ』

安《A》

『ん？』

安《ちゃんとAのとこ帰るから。好きやで》

『…/////』

安《ほな、ばいばい》

『私も好きだよ。ばいばい。』

安《ふふっ笑》

電話の切れる音がして、すぐにベッドに入った。

〈来週の土曜日実家帰ります。〉

父〈ほんとに！！！パパも帰るね♡♡〉

別にいいのに。

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