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安田side
Aを迎えに行って、俺の家に行く。
あー。
うれしい。
なにから話そうか。
「…あの曲」
『…』
「今更だって僕は言うかな」
それを聞いてからじゃないと話が進まへん。
『……髪…黒くしたんだね』
「…ゴールドも青も赤も…全部やったけど」
結局、1番見てほしい人に見てもらえへんかった。
「今までなにしてたん？」
『今いる事務所にスカウトされて…デビューして…』
「彼氏は？おった？」
そこが1番大事やねん。
『……ごめんなさい(泣)』
「え…どないしたん？」
なんで急に泣くねん。
『…大倉さんと…(泣)』
「は？！付き合っとったん？！今は？！」
泣きじゃくるAをよそに、俺の脳内は大渋滞。
『……大倉さんと…(泣)』
「…？」
黙って聞いてみれば、嫉妬と嫌悪感と、
色々な感情が入り交じった。
『ごめんなさい…(泣)』
「………ごめん、ちょっと1人にさせて」
1人でベランダに出て、
昨日の夜死ぬほど吸ったはずやのにまたタバコに火をつけた。
「…ﾌｩｰｰｰｰ…」
大倉とAが…。
「…あかんわ」
灰皿にタバコを放り込んで、部屋に戻った。
「A」
『…ｸﾞｽｯ…』
「俺もちゃんと話す。」
ちゃんと向き合わなあかんな。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月21日 21時
