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知らない人 ページ6
「はい。はい。すいませんでした。ありがとうございました。」
お母さんの声が聞こえた。
私はそっと目を開けた。
目の前には鬼のような顔をしたお母さんがこっちを見ていた。
「あんた何してんの?死ぬならちゃんと死んでよ!私達にまで迷惑をかけないで!あんたなんか生まなければよかった!あんたなんか私の子供なんかじゃない!」
言葉を吐いてお母さんは病室から出ていった。
なんで死んでないの?どうして死ななかったの?
ぐるぐると頭の中で回る。
トントン。
ノック音が聞こえた。
「はい。」
お父さんかな…。
不安と恐怖が身体中に走った。
ガチャ。
そんな不安を無くすかのようにオドオドと病室に入って来た人は全くと言えるほど知らない人。
「しるれはむにだ。」
…韓国語!?
はっと気づいたような顔で
「失礼します。」
と日本語に言い替えた。
「誰?」
「はじめまして。ユン・ドゥジュンと言います。体調は大丈夫ですか?」
と慣れたように日本語で聞かれた。
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作者名:ヤンヨ | 作成日時:2012年4月6日 11時