130 ページ45
あなたside
暗闇の中でそっと開けた景色は決して良いものではなかった
目を開ければ隣に先生、泣きそうな涼音、唯月……そして、驚いてる甲斐くんや、里見君や須永くんたち
他の人は私を恐ろしいなにかを見るような目だった
え……？なに……
唯月「大丈夫？体調は？」
私「え？……あ、ああ。うん。今は大丈夫。
えっと……？」
涼音「あの……ね？これ……。」
涼音から手で渡されたのは私のケータイだった
電源ボタンをカチッと涼音が押すとパッと出る
メッセージのやりとり
これ、誰と……え、Y・Sって……まさか……
下のメッセージを見る
思わず目を疑った
澪奈を殺した……？
人殺し……？
え、なに、頭が追いつかない……
私「え、なにこれ……」
確かに私は澪奈を殺した、そう思う。
だけど……それとこれとは違う……
唯月「……っ勿論、違うよね？Aそんなことするわけないよね！てか、Y・Sって誰？」
いずれ、話さなきゃいけないことだ。
でも、まだ怖い……。
みんなが私に視線を注目するが
私は無言になってしまった
話そう、そう思っても喉になにか詰まってるようで、でなかった
甲斐「……違う……よな……？」
私「…………。」
ただ下を見て、スカートを握りしめて、無言の私は
肯定を意味していた。
唯月「……ねぇ、なんで……何も言ってくれないの……？」
涼音「本当に……？」
私「…………。」
宇佐美「鈴木さん、黙ってても私たちには分からないよ」
私だって言いたいよ、胸張って私が殺したんだって
でも、怖い、怖いよ
殺したって言ったらみんなの目は怖くなるに決まってる
私「っ……、10日までにはきちんと、みんなに話すっ……だから、それまでっ……それまでっ……待っていただけません……かっ……」
なんで、なんで声が震えるの……？
泣く権利なんて私にはないはずなのに
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 916人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Asahi - いつも読ませて頂いています!逆転優勝おめでとうございます(^^) (2020年9月13日 22時) (
レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー - 緑組、逆転優勝おめでとうございます！この小説大好きです！他も頑張ってください！ (2020年5月27日 11時) (レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます！！ (2019年9月22日 13時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！これからどうなるのか楽しみです。頑張って下さい！ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年9月2日 17時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すず | 作成日時：2019年5月22日 22時
