ねぇ、なんでよ……「3年A組」stage2 (ページ39)

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柊「……鈴木、平気か？」

私「……。」

本当は分かっていた。父様達は本当にやってたことを。

フェイク動画の依頼を。

ベルムズという半グレ集団を作ったことも。

でもいざ現実を突きつけられると、罪悪感というよりもショックが大きかった。

これで、ハッキリしたことがわかった

澪奈は私が殺したという事だ。

唯月「……A？A！！！」

私「え……あ、ごめんなさい。私、御手洗行ってきます。」

自分の口調がお嬢様に戻ってしまった。

私がやったことは私が責任……とらなきゃ……。

唯月「……A……？」

甲斐「おい……何があったんだよ……！諏訪、お前なら友人だから、なんか知ってんだろ？」

唯月「……。それが……知らない。」

里見「本当か？」

唯月「……本当に知らない。私はベルムズの正臣のことをAに言った。でも、Aだけは話を聞いてくれただけで、何もいってくれなかった……。ただ、ひとつ分かることはある。」

甲斐「……なんでもいい、俺、鈴木に支えられて来たんだと思う。あの時、俺にゆっくりでいいって言われて……Aのこと、教えてくれ！」

唯月「……わかった。Aは澪奈と仲がよかった。」

茅野「え……？」

唯月「澪奈のフェイク動画がマイボイに流れて、みんなが澪奈を拒んでた時、澪奈の落書きされた机を磨いてて……綺麗になってて……それを澪奈が見て、仲良くなってた。

あと、澪奈と私は命の恩人だって。あとは……１回薬飲んだところ見たことある……。」

茅野「え……薬？」

唯月「うん。」

柊「……。」

涼音「……どっちにしろ、Aが澪奈の自殺に関わってることは確かでしょ。」

唯月「そんなことは……。」

涼音「私に嫌われてきっと、友人がいないから、いい子ぶって、澪奈を友達にしようとしたんじゃない？唯月のことだって……！」

里見「水越、言い過ぎだ。」

涼音「っ！！……私がどんな気持ちだったか……知らない癖に……！」

そう言って教室へと出ていった。

唯月は見逃さなかった。

涼音から、涙が零れていることを────。