ねぇ、なんでよ……「3年A組」stage2 (ページ38)

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茅野「……笑えるわけないよ。」

唯月「……え？」

唯月の悲痛な叫びの後、意外にも茅野さんが口を開いた。

茅野「……後戻り出来ないから進むしかないとか、A以外、頼れる人がいないとか、そんなに辛そうな叫びで言ったら、笑えるわけないよ。」

唯月「っ……」

柊「……諏訪。」

唯月「なんだよ！！」

柊「お前は、鈴木の言う通り、間違っていない……！みんな、お前と一緒だよ…！！
迷って、もがいて、途方にくれて……。
それでも、正解を求めて前を向く！

進んで進んでダメなら、傷つきながら引き返す……！！で、また歯を食いしばって前を向く……！！

みんな、みっともないんだよ……！！

でも、それでいい……！！それがいいんだ！！

恥を繰り返して、強くなるんだよ！！

というか、恥もかかずに強くなれると思うな！！

……だから、諏訪。お前のこれまでは誰がなんと言おうと、間違っていない！！！」

唯月「っ……！！おかしいなっ……なんで、泣いてんだろっ……私っ……なんで、涙が、止まらないのっ……！」

唯月は先生を1度見て、先生の真っ直ぐで強い瞳を見たあと、意を決したように、ネックレスを床に叩きつけた。

ネックレスの中からにはUSBがでてきた。

唯月「……正臣からは何も聞かされてなかったけど……気になって開けてみたらこれが入ってた。
多分、重要な何かだと思う……。」

先生はUSBをとり、こう言った。

先生「お前の気持ち……受け取ったからな……！！」

唯月にそっと近づいてこう言った。

私「唯月……守れなくて、ごめんね……。

これで、良かったの……？」

唯月「ううん、Aは充分守ってくれたよ。うん、これで、なんか、スッキリしちゃった。」

涙をふいて困った笑顔をする唯月。

そして先生達の方達へと行くと……

逢沢「これは……？」

柊「フェイク動画の顧客リストだ。
この中に景山を陥れようとした人物がいる。」

茅野「ちょっとまって？これ見て！！」

香帆「う、そでしょ……」

ちょっとまってよ……まさかとは思ってたけど、本当にやってたなんて。

生徒達は違うところを見ていた。

しかし、私は全く別のところを見ていた。

そして私は腰が抜けて膝から崩れ落ちた。

唯月「……A？？」

私は顧客リストにあったN・Sの文字をただひたすら、見ることしか出来なかった

忘れた人用→ねぇ、なんでよ……1 24話