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柊「宇佐美、お前は景山にした事が、
自分にされたらどんな思いをするのか。
考えた事あったか?」
香帆「説教?」
柊「そうだ、説教だ。二度とこんな事にならないようにな」
香帆「うるさい!!」
柊「逃げるな!!!!!」
香帆「…」
柊「そうやって大声で拒絶して、誰の声にも耳を貸さずに生きてきたんだろ。
そのせいで何も感じない、馬鹿な人間になったんだよな」
香帆「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないの?」
柊「俺はお前の教師だからだ」
柊「お前を正しい道に導く義務がある」
香帆「ふざけんな!!今まで何にもしてくれなかったくせに!」
柊「そうだ、だからだよ、
だから俺は今、この瞬間にお前達の教師なるために!ここにこうして立ってるんだ」
柊「宇佐美、お前に足りなかった物は想像力だ
もし自分の家の窓を割られたら、自分の服を切り裂かれたら、どんな思いをするのか。
嘘の投稿で、謂われのない中傷を受けたら
どれほど傷つくのか。
お前にはその痛みを想像できなかったんだ」
香帆「うるさい…
うるさい!うるさい!うるさい!!」
私「いい加減にしてよ!!」
私の大声でみんなはいっせいに私をみた。
私「ねぇ、これが宇佐美さんがやったことなの!!自分でやったことなんだから、聞きなよ!澪奈がどんな気持ちか…想像できなかった自分を……!この機会で、変えなよ!!!」
香帆「なんでよ!!だいたい、あんたに澪奈との関わりはなかったじゃん!!あんたに私のことを言う権利なんてない!!!」
私「ある!!!!私は、誰よりも澪奈のそばにいた……。」
茅野「え…?」
私「ねぇ、宇佐美さん。あの日…澪奈の部屋の窓をあなたに割られた日。澪奈が私に電話をかけてきたの。それ、なんて言ったと思う?」
香帆「っ…知るわけないじゃん!!」
私「その子ね、SNSで私と友達になったことを知って…ショックで…でもそのショックで、私がその子のこと、避けたの。だから……。でも、私はあの子と本当の意味での友達になりたかった。
……そう言ってたんだよ、宇佐美さん。」
そういうと宇佐美さんは崩れ落ちて泣いた。
その時茅野さんが近づいてハンカチを差し出した。
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七瀬 - わ〜!!!好きです!!!((語彙力 (2023年4月23日 19時) (レス) id: 88894a9c9d (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます!柊先生オチが良いです! (2020年3月30日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 柊先生でしょ!それしか選択肢はない! (2020年1月22日 23時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
ILOVMTIEDA.S - 石倉が良いな〜 (2019年8月29日 23時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - はい! (2019年8月26日 17時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ta_mu_pu | 作成日時:2019年3月19日 22時