259 「私の師匠の間には……いくつか、勘違いと秘密はあると思う」シャル「全部暴こうか」「うーーー、それもまた怖いね」 ページ13
【セレネside】
「……聞きたかったんだけどさ」
「なーに?」
「セレネは、アタシたちのことを恨んでないの?」
「何で!?」
えぇ!?何で!?
恨む……って、どういう?
「何でって、アンタ……一応」
「……あー!あぁ、クルタ族のこと!?」
急すぎてびっくりした。つまり、クルタ族を皆殺しにした旅団を恨んでいないか、ということか。
「私、クルタ族を恨んでたから。その恨みだけで生きてたから……奪われた時はショックだったけど」
自我を失って、暴走するくらいには。
「でも師匠と会えたから、むしろこれで良かったかな」
なんて、思ってたり。
……ん?私今恥ずかしいこと言った?
「……」
「ああああの、これ、あの、師匠に言わないでね!?」
「……メールうっていい?」
「やめてーー!!」
マチさんが笑いを堪えながらスマホを取り出すのを必死で抑える。やめてやめて恥ずかしいから本当に恥ずかしいから。
「本当に好きなんだね」
「……何が」
「クロロのことさ」
「ちがうもん!!ちが……ちがわ、ないけど!!」
頰熱い!!あーもう!ただでさえこの前はなんか、色々あって心臓ばくばくしてるのに!!
「素直じゃないなぁ。ね?」
「そうだな、オレでもわかるのに」
「いつの間にみなさん集まってらっしゃった」
「愛だな!いいな!!」
「何言ってんの?バカなの?」
「クロロもバカだけどね」
(……なんかイラつく。セレネはゾルディックに入ると思ってるのに)
「えっえっ」
わいわいと話している旅団員たちの中、シャルがニコニコしながら私の頰をつんつんする。
「妬けるなー」
「え?シャルも大好きだよ」
「あはは、クロロより?」
「ごめん師匠がNo.1」
「……オレが1じゃなきゃ意味ないんだけどね」
「……へ?」
……それって。
……?
……………うゔーーん??
「シャル抱き締めていい?」
「え、急にどうしたの」
「なんとなく」
「こら、セレネ。男にそういうことしないの」
「マチ、なんで?」
「なんでって……バカかアンタは」
私師匠に抱きつきまくってますけども。
「……最近人肌恋しいのに……じゃあ誰ならいいの?」
「……女子とか」
「とか?」
「コルトピ、カルト、フィン」
「フィンがそこに入ってる異質感やばいね」
「はァ?団長の私物に手ェなんか出さねえからだよ」
「……昔、団長の杏仁豆腐食たことあるね、フィン」
「えぇ、師匠の食べ物に手出したの……?」
「それは名前書いてなかったから!」
「え、旅団っておなまえ記入制なの!?」
かわいい!!
260 「これは私にとってのただの萌え回!!師匠かわいい!!」→←258 「あれ、誰と話してるの?ねぇねぇ……というか誰が話してるの?」
257人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レン(プロフ) - このシリーズ3周するくらいとんでもなく面白かったです!!!!!更新停止なのは悲しいけどいつまでも待ってます!ほんとにこの作品大好きです!!!!! (1月28日 21時) (レス) @page34 id: d242f3e9c7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ついにキメラアント編っ!更新停止になっちゃってるけど、また更新再開してくれると嬉しいです! (2021年8月26日 13時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - このシリーズめっちゃくちゃ好きです!更新待ってます!! (2021年2月1日 8時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kan - 更新楽しみにしてます(^_^)ノ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 807bcc086e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - フレンチトースト頬張るふぇいたん可愛すぎる!!! (2020年6月5日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2019年8月7日 21時