260 「これは私にとってのただの萌え回！！師匠かわいい！！」 ページ14
「……さすが師匠の部屋、本がたくさんだぜ」
本棚を眺めて、感嘆のため息。
アジトの師匠の部屋は、家の部屋よりも本棚が多い。多分、暮らすというより本読んで寝る場所になってる。
「家でいつの間に本が無い！？と思ってたらこっちに持ってきてたのかぁ」
本棚の中には見覚えのある本が何冊かある。ここで読んだりもしていたのか。
本の並べ方は結構バラバラで、おおまかにジャンルごとになってるみたいだ。ジャンルで綺麗に並べとくか……私は作者ごとに纏める派ですけどね！！
「あっ、これ懐かしい。ラストシーンが書かれてなくて、犯人が誰かで論戦になったやつ」
負けたけど。
「あー……これは昔、どーしても読ませてくれなかった。過激シーンがあるから」
最近読んだけどな。
「辞書だ！昔師匠が貸してくれた！」
拾われた当時、難しい言葉はよくわかってなかったから、師匠が貸してくれた辞書ですね。
「ページ破いて怒られたっけな」
と思い出しつつページを繰る。擦り切れるぐらい使った……というか私に貸してくれた時にはもう擦り切れてたけど。
「……ん？」
ぱらっとめくったとき、何かがひらっと落ちた。
「なんじゃこりゃ……？」
薄紙に挟まれた薄い赤。……お花？
「押し花？そんな趣味あったっけ」
コスモスか、これ。なんでこんなものが？
ーーきれいだからあげます
「……あぁあ！！？」
「うわ、びっくりした」
ちょうど部屋の前を通りがかった(風を通すためドア開けっ放しでした)コルトピ君がのぞいてくる。
「どうしたの？」
「……あっ、はう、うぅ……」
「え」
これ、そうだ。
私が小さい頃に師匠にあげたんだ！！
「そうだ……仕事先にきれいなの栽培してて……1本もらって帰って」
くったりしないように車の中でも花瓶に挿してがんばって持ち帰って、師匠にあげたんだ。
「あ、それ。前にクロロが持ってきて、マチに押し花のやり方聞いて作ってた」
「〜〜〜〜〜！！」
「なんでそんなに真っ赤になってるの？」
枯れて捨てたと思ってたのに、後生大事に持ってたわけ？
「……赤いコスモスの花言葉って『乙女の愛情』だったっけ」
その頃は知らなかったから恥ずかしげもなくプレゼントしたけど、意味を知った今となっては恥ずかしくてしょうがない。
「乙女って、師匠の方が乙女チックだわ！！」
とりあえず後でいじるわ！！
(取っておいてくれたのは素直に嬉しすぎる)
261 「うーむ、クルタ族……クルタ……うーん」→←259 「私の師匠の間には……いくつか、勘違いと秘密はあると思う」シャル「全部暴こうか」「うーーー、それもまた怖いね」
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レン(プロフ) - このシリーズ3周するくらいとんでもなく面白かったです!!!!!更新停止なのは悲しいけどいつまでも待ってます！ほんとにこの作品大好きです!!!!! (1月28日 21時) (
レス) @page34 id: d242f3e9c7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ついにキメラアント編っ！更新停止になっちゃってるけど、また更新再開してくれると嬉しいです！ (2021年8月26日 13時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - このシリーズめっちゃくちゃ好きです！更新待ってます！！ (2021年2月1日 8時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kan - 更新楽しみにしてます(^_^)ﾉ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 807bcc086e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - フレンチトースト頬張るふぇいたん可愛すぎる！！！ (2020年6月5日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2019年8月7日 21時
