253 「正直、自分の歳とか何やらはどーでもいいんだよねー。むしろその方が便利だったりするし」 ページ7
*
「セレネの歳とかも特定できたけど、知りたい?」
「えー、別にいい」
「そう」
自分の歳なんか数えても、どうにもならないしね。念能力者なら見た目はほとんど変わらないわけだし。
「流星街から他に情報は?」
「んー、昔住んでた流星街の家には何か残ってるかもしれないって。スカーレットが死んだ後燃やされたらしいけど」
「へー、なるほど。場所わかるの?」
「ちっとも。まず家に住んでたのって感じ」
外部から来て流星街に忠誠を誓った人たちは多くない。来たとしても流星街が信用せずに殺すか追放するから。
流星街に最低限の信用を持たれた人は基本的に流星街に住むことになるけれど、まぁそれは、監視のようなもの。
外の人間は裏切りやすい。だから油断はできないのだ。
「ま、外部の人間の子供ならそうか」
「セレネの小さい頃とかちょっと見てみたいな」
「ロリコン?」
「違います」
「いって」
おちょくったらデコピンされた。地味に痛いぞ。
「14年前か」
私の人生の大きな転機。その1つ目。
「あのさ、訊いてもいい?」
シャルの言葉に頷く。
「スカーレットって、誰に殺されたの?」
……えっと。
「んー……とね、よく、覚えてないんだよ」
「そっか。それも調べとく?」
「いいよ、死んでるから」
「そうなの?」
というより、
「とりあえず、引き続きよろしくお願いします」
嫌だなー、今夜は悪夢を見そうだ。
と思って、パクノダさんのお部屋に枕を持って突撃したわけですが。
「ねぇねぇ、本当に団長とそういう関係じゃないの?」
「あの、シズクさん」
「団長ってロリコンなの?拾われたのって5年前なんでしょ?」
シズクさんの質問攻めに遭ってます。
「パクノダさんマチさん助けて……」
「……ごめん、こうなると止まらないから」
「頑張って」
「なんて無慈悲なの!?」
ベッドの端っこに追い詰められてシズクさんの好奇心いっぱいのお目目にさらされる。
なぜこうなったかと言いますと、どうせなら女子みんなで寝ましょうか、とパクノダさんが言ってマチさんとシズクさんを呼んだため。
「なんか、修学旅行みたいですねー」
「恋話でもする?」
「あは、ありませんよそんなの」
「え、団長は?」
「はい?」
という話の果てに如此く、質問攻め。
「私本当にそういうんじゃ」
「団長のこと好き?」
「好きですけどそういうんじゃなくて」
「好きなんだ!」
「シズクさんもうやめてーーー!!」
この場に師匠がいなくて良かったと心から思いました。
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254 「恋とか知らんがな!!したことないもん!!知らないもん!!」フラン「団長が好きなんだろ……」「ちーがーうーのー!!」→←252 「いやー先は長いなぁ」
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レン(プロフ) - このシリーズ3周するくらいとんでもなく面白かったです!!!!!更新停止なのは悲しいけどいつまでも待ってます!ほんとにこの作品大好きです!!!!! (1月28日 21時) (レス) @page34 id: d242f3e9c7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ついにキメラアント編っ!更新停止になっちゃってるけど、また更新再開してくれると嬉しいです! (2021年8月26日 13時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - このシリーズめっちゃくちゃ好きです!更新待ってます!! (2021年2月1日 8時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kan - 更新楽しみにしてます(^_^)ノ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 807bcc086e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - フレンチトースト頬張るふぇいたん可愛すぎる!!! (2020年6月5日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2019年8月7日 21時