252 「いやー先は長いなぁ」 ページ6
*
何日かして、アジトにも慣れた頃。
「……うん……うん、あぁそう了解」
電話を切りまして、ぐぅっと伸びをする。
ギシギシとベッドが悲鳴をあげるのは、私の体重が重いからじゃなくてベッドが古いからです。いいね？
「どうだった？」
「んー……微妙」
キーボードを叩きながらシャルが問いかけてくるのに応えて、側にあった枕を引き寄せて抱きしめる。うむ、シャルのにおいがするぜ。
「スカーレットをよく知ってるおっちゃんが具合悪いみたいでさ。しばらく話は聞けそうに無い」
「そっかー」
流星街に電話をかけていたのは、他でも無い『スカーレット』ーーつまり私の母親について調べたかったから。
「スカーレットはやっぱり外部の人間みたいだよ」
「ん、そうみたいだな」
タンッと音がした瞬間、シャルが私にパソコンを示す。枕を抱きしめたまま起き上がってシャルの隣に行く。
「……おぉおーー、まじですか」
ハンターサイトの1ページ。『スカーレット』の項目。料金は9700万らしい。
「賞金首ハンターだったみたいだね。18歳でハンターになって……1年くらいマフィア等裏組織の飼い犬になってから、流星街へと」
「出自は？」
「書かれてない。……ふーむ、怪しいな」
シャルが顎に手を当てる。そのポーズ知的イケメン。
「怪しい？」
「うん。基本的に出自っていうのは重要項目であって、どんな人間でもそれは書かれるはずなんだ。ましてや公式のハンターサイトだし」
「誰かが情報操作してる、とか？」
「そこまでは考えなくていいと思うけど。相当自分のことを隠すのが上手いのか……」
何度か読み返しつつ、私もうーんと考える。たしかに情報が不確定……というか、ぼんやりしすぎている気がする。
「スカーレットは、クルタ族のはずだけどな」
クラピカの情報もこの前調べたけれど、ここ最近の立場(ノストラードの若頭就任とか。わぁおめでとう)しか出てこない。
今現在、クルタ族は絶滅したものと扱われているから、クラピカの出自にクルタ族と書かれることは無いのは頷ける。
けれど、スカーレットの場合は別だ。
「ページの最終更新日は？」
「んーとね、12年前。死亡確認はされていないけど、死亡説有力って」
「うわ古いな」
「確かにね。それに、スカーレットが死んだのは14年前のはずだ」
……ん？
「何でわかるの？」
「セレネに撃ち込まれた記憶の断片からヒントを得て特定した。パクノダにも協力してもらって」
「事も無げに言ってのけるが、君すげーぞ」
「計算は得意なの」
さすが旅団参謀。
*
253 「正直、自分の歳とか何やらはどーでもいいんだよねー。むしろその方が便利だったりするし」→←251 「そうか私は戦って友情を築くタイプなのか」ノブナガ「友情かよ」「ノブナガ友達でええやん」ノブナガ「ま、悪くねーよ」
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レン(プロフ) - このシリーズ3周するくらいとんでもなく面白かったです!!!!!更新停止なのは悲しいけどいつまでも待ってます！ほんとにこの作品大好きです!!!!! (1月28日 21時) (
レス) @page34 id: d242f3e9c7 (このIDを非表示/違反報告)
アロン(プロフ) - ついにキメラアント編っ！更新停止になっちゃってるけど、また更新再開してくれると嬉しいです！ (2021年8月26日 13時) (レス) id: ed0e3e5242 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - このシリーズめっちゃくちゃ好きです！更新待ってます！！ (2021年2月1日 8時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kan - 更新楽しみにしてます(^_^)ﾉ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 807bcc086e (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - フレンチトースト頬張るふぇいたん可愛すぎる！！！ (2020年6月5日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2019年8月7日 21時
