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JK side
柄にもなく緊張しながら事務所の練習室のドアを順に開けていく。昼前のこの時間には練習生の姿さえ見えなくて、あいつはいつもこういう時に自主練習してるのかななんて思う。
＿＿＿＿10分前。
レコーディングを終えて帰る支度をしていると、ユンギヒョンからカトクが来ているのに気がついた。
「……え」
思わずそう声に出してしまった。Aが1人でダンスの練習をしてるから様子を見てきてほしいと言うのだ。
今朝のジミニヒョンといい、最近やけにヒョン達が俺とAを近づけようとしている気がする。いや、きっと気のせいじゃないだろう。たぶん、ヒョン達は今までもずっと俺達のことを気にかけてくれていたんだと思う。今頃になってそれが表に出るようになったのは、痺れを切らしたからなのかたまたまなのか、それはわからないけど。
Aが個人練習していることは知ってはいたけど見たことはなかったから、様子を見に行けと言われても何をすればいいのか、どこにいるのか、全くわからない。とりあえず適当に自販機で100円ちょっとの水を買ってあいつを探しに行って、今に至る。
エレベーターに近い部屋から順に開けていったけどAは全然いなくて、1番奥の1番狭い練習室の前に立つとドアの中から微かに音楽が漏れて聞こえてきた。仮にもデビュー済みで俺が言うのもアレだけど売れっ子なんだから、もっと広いところ使えばいいのになんて思うけど、なんとなくあいつらしくもある。
そっとドアを開けると、汗だくで踊っているAがいた。
昨日の全体練習よりもずっと良くなっている。真剣な顔で踊っている姿に俺は無意識に足を止めていた。見ているだけでもものすごく集中しているのが伝わってくる。だって現に鏡の端に俺が見えるはずなのに気づいてないし。デビュー当時は俺もただがむしゃらにやっていた。活動を続けているうちに慣れてきて、本番以外の時は少し手を抜いてフリを確認することも増えていた。でもこいつは違うんだ。本番同様に、全力で踊っている。
……今まで気づいていなかった。あいつのことなんて見ようともしていなかったんだなって、ようやくわかった。
大きな音を立ててAが転んで、俺は我に返って部屋の中に入り、音源を止めた。
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?(プロフ) - ウラツクで一番好きなお話兼一番更新を楽しみにしてるお話です！続きが気になりすぎてはじめてウラツクでコメント残しました！笑 これからも無理せず頑張ってください！ (2019年8月23日 23時) (
レス) id: 7911c797b0 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！お返事嬉しいです！はい！楽しみにしてます！ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！頑張ってください！ (2019年6月19日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年6月16日 17時
