片恋ラビリンス2

46.手がかり ページ9

【彩side】





今日も会議があるため、若武の家へと急ぐ。


Aちゃんは大丈夫だろうか、という不安を抱えながら。




若武「おーし、みんな揃ったな。会議を始める。」




みんなコクンと頷く。




ただ、みんなの顔は暗かった。


昨日、ずっと会議をしていたのもあるけど、
やっぱりAちゃんのことだと思う。

私もだから。




若武「黒木から、新情報。黒木、よろしく。」



黒木「園田の家はこのことを知らないらしい。」

「昨日園田の家に行ったけど、友達の家に泊まってるって言ってた。」



砂原「園田んちには、このことを言わない方がいいだろ。」



美門「ああ、園田んちは絶対動き出すからな。」



若武「警察に言われたら、それこそヤバイ。」



上杉「ケータイのGPSはてんでダメ。」

「やっぱり切られてる。」



小塚「なぁ、若武。犯人と電話してるとき、なんか聞こえなかった?」

「些細な音でもいいけど･･･。」



若武「いや、特に。なんにも。」



上杉「マジかよ･･･、なんも手がかりないじゃん･･･」



若武「待てよ･･･確か･･･微かに海のさざ波の音がした。」

「ザザンって。」





手がかり発見したぁ!!

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