五十一話 ページ4
私がそう言えば、ホークスは驚いた様な顔をしながらも、笑った。その後は、焼き鳥を食べさせてもらいながら、敵連合の話をした。
話終われば、其々割り振られた部屋に行った。サイドキックさんは、もう寝て大丈夫とか言っていたが、私は本業があるので寝れない。部屋に入り一つため息をついて、パソコンを開いた。隊長からのメールをチェックした。
…九州での任務は、九州に住む異能力者の確認と、裏路地の見廻りらしい。怪しい奴を見かければ、捕まえて良いとの事。
つまり寝るな…と。
もう一度深いため息をつき、隊服に着替える。
『異能力 「終焉 」 相互転送』
今着ている服と、隊服を異能力で取り替える。勿論、私の薙刀などの武器も一緒に付けた。わざわざ異能力を使うのは、いちいち着替えるのが面倒くさいからだ。
窓を開けて、周りに誰もいないことを確認して、そっと飛び降りる。たった三階を、猫のように足音なく着地する。
…さて、仕事しますか。
朝になれば、窓から、ホークス事務所の私の部屋に戻る。異能力で服を取り替えた。部屋から出れば、ヒーローは会議中。常闇は先にいて朝食を食べていた。私も無言で常闇の隣に座り、朝食に手をつける。…久しぶりに誰かの手料理を食べた。
其れから今日のヒーロー活動の内容を教えてもらった。昨日と同じく、ホークスの後処理だそう。ホークスが窓から飛び立っていき、私たちも追いかける。
しかし、三件目の後処理を終えたところで、私の沸点は頂点に達した。
『彼奴、どんどん先に行きやがって。(ﾎﾞｿｯ』
近くにいた常闇には聞こえていたみたいだが、そんな事はどうでも良い。結構私は怒りっぽい性格なのだ。サイドキックさん達に向き直り、口を開いた。
『少しムカつくんで、ホークスに追いついて来ていいですか。』
一瞬ポカンとした後、サイドキックさん達は笑い出す。
サ「良いよ。頑張って」
…此処は温かい職場らしい。
一礼をして、ビルの壁を蹴り、屋根に上る。三百メートル位先のホークスを視認してから、一直線に屋根をつたう。いわゆるパルクールである。
ある程度走れば、ホークスの真下を走る形となる。ホークスも其れに気づいたらしく、
ホ「へぇ、やるじゃん！」
と、口が動いているのが見えた。そして、笑って親指でグッドサインを出す。その笑顔さえも何故か癪に触る。
…猟犬の本気舐めないでほしいな。
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野原の出雲 - ｽｳｩｩｩｩｩ……大好きだよーーー！！！！！ (2022年6月6日 18時) (
レス) @page15 id: 687113cbb2 (このIDを非表示/違反報告)
埜(元Non)(プロフ) - 作者さんの書きやすい方でいいと思います！片方は今書かないで時間のある時に少しずつ内容を練っていけばいいと思います(*^^*) (2022年2月19日 22時) (レス) @page5 id: c81982e166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青木星 | 作成日時：2022年2月12日 17時
