The Three Musketeers【S.S.M】 (ページ9)

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Y.Marius

勝「停学！？落第の上に停学って…！」

大声を上げて反論する勝利くん。

怒りか悲しみか。
わずかに涙がたまっている目。

先「いや。俺がなんとか交渉して、落第は取り消し。停学処分にとどまった」

聡「そ、そんな……俺らはなにも悪くない！」

マ「そうですよ…！僕たち、頑張ったんですよ！？」

目を瞑って黙り込む先生は、いつもの強気な感じとは裏腹に

とても弱々しく見えた。

……“停学”。しばらく僕達は学校には来れなくなる。

僕はまだ来年チャンスがあるけど、
2人はもう2年生。

もしこれで長期の停学となったら、
大きく支障が出るだろう。

勝「…んだよ、それ……俺たち…こんな…！」

聡「ぁ…勝利！？」

泣き崩れた勝利くんを、慌てて聡ちゃんが支える。

傷が痛むのか、涙を流しながら腹部を抑えていた。

先「…すまない……ちゃんと生徒全員に指導ができていなかった俺の責任でもある」

聡「……いいえ…悪いのは、弱い俺たちですから」

僕は思わず耳を疑った。

…僕達が弱い？

なんで、そんなこと言うの？聡ちゃん？

マ「聡ちゃん…？」

聡「…行こうマリウス……もうどうにもならないから…早く勝利を安静なところに」

勝利くんをお姫様抱っこして職員室を後にする聡ちゃん。

先「…はぁ…」

マ「…先生……本当に僕達が悪いんですか？
傷つけられた仲間が、弱いから悪いっていうんですか？」

先「……」

マ「…絶対に違います。僕が証明します。
なんとしてでも、僕達が正しいと証明してみせますから」

そう言って、僕も職員室を出た。