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風「…俺は……昨日のお前に……



_________一度、記憶を変えられた」



驚いて、俺はただ目を見開くことしかできなかった。



「…それ、って…」


風「……まぁ簡単に言うと、今のお前の存在を記憶から消された…って感じかな」



記憶を…消された……



「それで……お前はなんで俺のこと覚えてんの?」


風「…昨日帰ってきてからさ…」



昨日帰ってきてから、再び俺のことを思い出したのだと言った。



「・・・・」


風「…これでわかったでしょ?

あいつが…“もう一人のお前”が
やろうとしていることが」



俺は静かに頷いた。



「……俺、ずっと自分は特別だと思ってた…
でも、そんな安易な考えがお前を…
大事な友人を苦しめてた……

…ごめん」


風「いいよ、謝んなくて。お前は何も悪くない」



どこまでも優しい風磨、無力な自分。
悔しくて涙が出そうになった。



風「…問題はこれからだ中島。
今回被害があったのは俺で、しかも記憶を取り戻せた。

…けど、ほかの人はどうかわからない」


「うん」


風「元凶はもちろん、あいつだ。
あいつは、お前にしか消せない。


______お前にしかできないんだ」



「……ありがとう…」



俺は力強く頷き、そして立ち上がった。



「やるよ。悪いのは俺だ。俺の弱い心がきっと……


だから、もう負けない」


風「あぁ。信じてるよ」



菊池の家を後にした俺は、



深く深呼吸をして家へと歩き始めた。

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湯千五イなみ - スイさん» ば、ばれたか…! まぁ、それを元にして書いたので許してください(⌒-⌒; ) (2018年6月2日 16時) (レス) id: a288fb42d4 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 圧倒的、拝啓ドッペルゲンガー感 (2018年6月1日 22時) (レス) id: 6003a99749 (このIDを非表示/違反報告)
湯千五イなみ - sz5ふうりんさん» ありがとうございます!次回作でもよろしくお願いします! (2018年5月27日 21時) (レス) id: a288fb42d4 (このIDを非表示/違反報告)
sz5ふうりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎回、更新のたびに読ましてもらっていました!次回も頑張ってください。 (2018年5月27日 21時) (レス) id: 4d7bf6a8d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピースクール(プロフ) - 湯千五イなみさん» うん!読むね!待ってるよ! (2018年4月27日 17時) (レス) id: cb29d61b3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湯千五イなみ | 作成日時:2018年3月26日 22時

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