９ 神？毒 ページ10
*
コーネロ「貴様ッ、軍の狗だろうが！！我が野望をどーでもいいの一言で片付けるな！そこの黒髪のガキも偉そうに言うな！！」
エド「いやー、ぶっちゃけ国とか軍とか知ったこっちゃないんだよね、オレ」
「偉そうですまない。ガキと言ってくれてありがとう」
ガキとか、人間扱いされるのは嬉しい。周りの人間はそういう扱いは嫌らしいが。
エド「単刀直入に言う！賢者の石をよこしな。そうすれば街の人間にゃあんたのペテンは黙ってやるよ」
ペテン、つまり欺き。これが街の人間にバレたら、コーネロの失脚は間違いない。
だが、
コーネロ「きさまらのような余所者の話など信者どもが信じるものか！」
……何だか苛つくな。ここまで愚かな者も人間にはいるものか。面白いが、苛つく。
コーネロ「馬鹿信者どもはこの私にだまされきっておるのだからなぁ！！」
「……愚か者が。たしかにその通りだ。しかし、な」
アルフォンスが鎧の腹を外す。
「ロゼの言葉なら、どうだ？」
ロゼは青ざめている。この真実は、ロゼには酷すぎたかもしれない。
ロゼ「教主様！今おっしゃったことは本当ですか！？私たちを騙していらっしゃったのですか！？奇跡の業は……神の力は私の願いをかなえてはくれないのですか！？」
酷、だな。
ロゼ「あの人を甦らせてはくれないのですか！？」
死人を、そのまま甦らせることはできない。これが真理。
「ロゼ」
コーネロは、嘘を認める。しかしそれでは終わらない。
ーー賢者の石を使えば、ロゼの恋人を甦らせることは可能かもしれない、と。
コーネロ「お前の望みを叶えられるのは私だけだ、そうだろう？」
……。
「望みは、叶わない。神はいない」
俺は言い切る。
「神がいたならどうして、争いは絶えない？誰かが誰かを殺す？それがたとえ食うためだとしても、争いが起こる？神は手をこの世に出さない？笑わせるな。もし神がいるならば、それは全てを滅ぼす『毒』だと俺は思う」
神の空想に惑い、こうして苦しむのだから。
ロゼ「……それでも、……私には、これにすがるしかないのよ」
そしてその毒は、回ってしまえば簡単には抜けない。
コーネロ「さて、では、我が教団の将来を脅かす異教徒はすみやかに粛清するとしよう」
コーネロが言って現れたのは、
コーネロ「
様々な動物が入り混じった生き物。
「……成る程。少し怒るぞ」
*
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藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
