８ バトル？開始！ ページ9
*
末端「うわわわわわ！！」
がぃん
エド「ストライク！」
アル「ボクの頭！」
げふ、と倒れた人間の頭に当たったのは、エドワードが投げたアルフォンスの頭。
エド「お前一応戦えるんだな……」
「あまり人間を傷つけるようなことはしたくないんだがな。やむを得ない」
ふむー、とため息をつく。
ロゼ「どどど、どうなって……！」
エド「どうもこうも」
アル「こういうことで」
アルフォンスの肉体が無いことに驚くロゼ。やはり驚くべきことなのか？人間のことはまだよくわからないことが多いな。
ロゼ「なっ……中身が無い……空っぽ！？」
アルフォンスは落ち着いて答える。これは、人として侵してはならない神の聖域とやらに踏み込んだ罰だ、と。
アル「ボクも、兄さんもね」
エドワードは、……そうか。やはり、身体が足りていない。
「とにかく、コーネロとやらをどうするんだ？嘘つきだったんだろう？」
ロゼ「そんな、何かの間違いよ！！」
エド「ロゼ、真実を見る勇気はあるかい？」
幻想に惑わされるのは人間の性。だが、それでは何も救われない。幻想は、あくまで幻想なのだから。
コーネロがいるという部屋に入ると、勝手にドアは閉まった。現れたのは、人の良さそうな顔をした人間。
コーネロ「教義を受けに来たのかね？ん？」
「それも気になるが、聞きたいのはそれではない」
エド「せこい錬金術で信者を騙す方法とかね！」
コーネロは笑顔のまま、何のことだと言う。ふむ、嘘つき。嘘をつくのは好きじゃないぞ。
……それにしても、異質な気配だな。
「コーネロ。力と悲鳴の根源は、その石か？」
コーネロ「……！」
エド「それ、『賢者の石』だったりして？」
ほう、これは賢者の石というのか。
コーネロ「悲鳴とは知らんが……ご名答だ。伝説の中だけの代物とさえ呼ばれる幻の術法増幅器……賢者の石だ！」
なるほど、そういうわけか。この悲鳴が、人間には聞こえないということもわかった。
エド「……さがしたぜェ！！」
そして、エドワードたちの探し物はこれのことなのか。
コーネロは石を使って、死を恐れない最強の軍団を作ることが野望らしい。
……なかなか、興味深い話だな。
コーネロ「見ているがいい！あと数年の後に私はこの国を切り取りにかかるぞ！！」
そう言って、高笑いするコーネロ、だが。
エド「いや、そんな事はどーでもいい」
ぺいっと、エドワードは簡単に投げる。どうでもいい……と言われれば俺もどうでもいいな。
「死を恐れない……というのは人間には無理だうしな」
*
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藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
