６ 教主？錬金術 ページ7
*
ロゼはレト神にかなり影響を受けているらしい。恋人を亡くしたところで、コーネロの教えに感銘を受けたという話だった。
エド「死せる者に復活を、ねぇ。うさんくせぇな」
死ぬ、か。それを生き返らせることは、人間には不可能だと思うのだが。
「きょうかい？があるのか？」
店主「おう、街の中心に」
「行きたい。エドワード、アルフォンス」
エド「オレもそのつもりだよ」
というわけで、3人で教会に向かった。
そこには、
「ロゼ」
ロゼ「あら、たしかさっきの……」
ロゼという名の人間。
ロゼ「レト教に興味がおありで？」
エド「いや、あいにくと無宗教でね」
無宗教とは、宗教を信じないということか。それなら俺も同じだな。
ロゼ「いけませんよ、そんな！神を信じうやまうことで、日々感謝と希望に生きる……なんてすばらしいことでしょう！」
目に見えないものを信じることは、確かに正しいこともあるが、それが虚構であることもある。これは実際、虚構なのだが。
神を信じれば死んだ者も生き返るか、というエドワードの問いに、ロゼは目を閉じて答えた。
ロゼ「ええ、必ず……」
これはどういうことなのだろうな。あいにく俺には、宗教信仰の気持ちはわからないようだ。
「アルフォンス」
アル「？」
「代償無しに得られるものは何も無い。これは真理。そしてこれは多くの場合、等価交換であることが多い」
アル「何、言ってるの？」
「『死者を生き返らせる』においても、成功させることを前提にするならば、これにも等価交換が適用される。……死してある程度時の経つ人間ひとり生き返らせるのに、どのくらいの『等価』が必要だと思う？」
エドワードはロゼに、人間の構成元素を教えているようだが、それは『等価』にならない。だから、失敗する。
アル「……わかんない、よ」
「その通り。だからこそ成功しないんだよ」
アル「え？」
俺は口元に指を当て、少し笑った。
「わからないのが普通だ。真理は、理解し難いものが多い」
ーー太陽に近づきすぎた英雄は、蝋で固めた翼をもがれ、地に堕とされる……
エドワードがそう言って、笑った。
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藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
