４ どうやってって？隙間から、するって ページ5
*
エド「何でお前がまだいるんだよ！」
「付いて行きたかったからだ。驚かせたのはすまないが」
エド「さっきバイバイって言ったろ！」
「……じゃあ、こんにちは？」
エド「だーーーっ！なんだこいつ！！」
あまり騒ぐと目立つぞ。列車？……の中だというし。
「俺はしばらくエドワードとアルフォンスに着いて行くつもりだ。言われなくてもわかるだろうが」
にゃー、と小さく鳴く猫の首を掻きながら、俺は言った。
するとアルフォンスが呟く。
アル「キミ、……怖くないの？」
「？何が」
アル「だって、ボクの中……体が無いことはわかってるんだよね？」
む？体が無い、とは認識していなかったのだが。鋼の塊の中に入った時に気がついた。
アルフォンスの内側にあるエドワードの血で書かれた文字ーーちょうどそこから、遠いところへと体の気配がした。
「魂という概念が通ずるのかはわからないが、この血を通して、アルフォンスの魂が鋼の塊に定着しているーーといったところか。とにかく俺は、アルフォンスは人間だと認識した」
それに、
「感情があるなら、だいたいは人間だ」
子猫がまた一声鳴き、俺の腕から飛び出した。そいつはアルフォンスの中にするりと入っていく。
エド「何者だよ、リヒト」
俺は微笑んだ。
「リヒト＝シュヴァルツェ。ただの人間の子供。世間知らずのな」
エド「いいか、邪魔したら速攻で追い出すからな」
「うん」
その後、エドワードとアルフォンスは2人で何か話していたが、『今はとりあえずいてもいい』との結論に至ったらしい。
しばらく、俺は2人と共に行動することとなった。
「ところで、これは何だ」
ーー太陽の神レトは汝らの足元を照らす
ーー見よ 主はその御座から降ってこられ……
エド「神の代理人って……何だこりゃ」もぐもぐ
「かみ？……」もぐもぐ
ほう、興味深いな。神というものは至極考え方が偏っていて好きではないが。
店主「いや、俺にとっちゃあんたらの方が『なんだこりゃ』なんだが……あんたら大道芸人かなんかかね？」
だいどうげいにん？
エド「あのなぁおっちゃん、オレたちのどこが大道芸人に見えるってんだよ！」
「だいどうげいにんとは何だ？おいしいもの？」
アル「違うよリヒト……」
アルフォンスが説明してくれたところによると、道などで面白い芸などを見せる人のことらしい。ふむ。
エド「ところでこの放送何？」
店主「コーネロ様を知らんのかい？太陽神レトの代理人！」
太陽神？れと？代理人？
……わからぬ。
*
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藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
