３ 同行？強行 ページ4
*
「……と、いうより。ここは俺のいた所より相当安全だ」
それが事実。俺のいたところというと、今の俺(身長155cm)の数十〜百倍大きな獣もいたからな。
エド「だからって、お前を連れてく気は無いんだよ」
「……そうか、それは残念だな」
ふむ、エドワードがこう言っている以上、説得するのは難しそうだ。それなら、
「じゃあ、ばいばい」
エド「おう、じゃー……は！？」
たたたた、とエドワードとアルフォンスの間を走り抜ける。
アル「え？ちょ、ちょっと待って！」
「ばいばーい」
転ばないようにしながら、ぴょんっと小石や何やらを飛び越え、また走る。
エド「おいアル！もういいだろ、別に！」
アル「でも、リヒトが」
エド「ほっとけっつーの！ほら行くぞ！」
うむ、それでいいぞ。先に進め。俺はあとから追いつくからな。
【no side】
リヒトが去った後、エドワードはアルフォンスを引っ張って列車に乗り込んでいた。アルフォンスは不満そうな雰囲気を醸し出しているが、エドワードは不機嫌そうにそれを無視。
アル「ねえ兄さん。リヒトってなんだったんだろ」
エド「は？いきなり幽霊見たような口調で言うなよ」
アル「だってさ、この国の人の見た目じゃなかったし、話し方も」
エド「だから、んなの今更気にすんなよ。あいつは行っちまったんだから」
エドワードが答えて、窓の外に目をやる。アルフォンスはかしゃりと音をたてて鎧の顔を下に向けーー
アル「あれ？」
その瞬間、ひょいっと首が持ち上がってしまった。
アル「え！？ちょ、ちょっとキミ！？」
エド「どーしたんだよアル……って、ぎゃぁぁあ！？」
アルフォンスの鎧の中から、ぴょこんと黒髪の頭が出ている。少年らしいあどけない目にエドワードを映し、確認できた、というようにことんと頷く。
アル「ま、まさかリヒト！？いつから！？」
アルフォンスが叫び、リヒトはむ、と呟く。
リヒト「すまない、驚かせてしまったか？」
エド「驚くっつーの！！あ、やべっ！」
エドワードがリヒトをアルフォンスから引っこ抜き、『空の鎧』であることを他の乗客に悟られぬうちに頭を閉める。
ちなみにリヒトの腕には小さな白猫。これはアルフォンスの鎧にもともといたものだ。
みゃう、と鳴いて、リヒトの胸に頭を押し付けるそれを、リヒトは優しげな手つきで撫でる。
エド「いつからか知らんが……やってくれたなこのガキ……！！」
リヒト「？」
アル「待って兄さん、相手は子供だし、ここは列車の中だし！！」
拳を固めるエドワードを、アルフォンスが必死に止める。
*
４ どうやってって？隙間から、するって→←２ 自己紹介？俺は
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
