25 大佐？すごいぞ ページ27
*
【no side】
「うは……すげーなこりゃ」
マスタング大佐の錬金術を見て、軍人たちが呟く。
「一体どうやったらあんな事ができるんですか？」
「大佐の手袋は発火布っつー特殊なのでできててよ、強く摩擦すると火花を発する。あとは空気中の酸素濃度を調整してやれば、ボン！だそうだ」
軍人たちの疑問に、近くにいたハボック少尉が答える。タバコに火をつけ煙を吐きながら、
「ちなみに大佐の近くにいるちっこいのも国家錬金術師だぞ」
と付け加える。
「……えっと……ちっこいの？」
マスタング大佐の方を見た軍人はしかし、首を傾げて苦笑した。
「……どっち、でしょうか」
「ん？」
たしかに子供のようなちっこいのはいる。金髪のとーーもうひとり。
「ーー今の、今の火のやつどうやったんだ？この手袋に仕掛けがあるのか？……酸素濃度調整……？アルフォンスが書いていたのとはまた違う錬成陣だな。名前がロイで、たいさって何だ？」
黒に赤い色が少し混じった不思議な髪色。目を輝かせて大佐の手を掴んで手袋をいじり、しきりに大佐に質問をしている子供。
「まさかあの子供が……じゃないですよね」
「……あーー、錬金術師なのは金髪のチビな。……だけど今回敵を捕らえたのはあの子供らしい」
「！？それは、本当ですか！？」
「ま、おいおい詳しい情報は来るだろう」
……あの様子じゃ長そうだな、とハボックは煙を吐く。
「褒められるのは光栄だが、一度離してく」
「エドワードもロイも錬金術師なのに、エドワードはたいさじゃないのか？ロイの方が偉いのか？何でだ？」
「……」
【リヒトside】
「それで、君は一体何者かな」
大きな椅子に腰掛け、俺を見てニコリとする人間。ロイ・マスタングというらしい。
「お茶でも飲みながらゆっくり聞こうか。名前は？」
「リヒト＝シュヴァルツェ。人間」
「年齢と出身国は？」
「年齢は数えたことが無い。出身は、人間たちが暗黒大陸と呼ぶところ」
「……家族は？」
「俺に親というものは存在しないと考えるのが妥当だと考える。それに俺にとって子種を残すことは不必要だ」
「…………入国許可証はあるかね？」
「にゅうこくきょかしょうとは」
空から落ちてきてもそれは必要なものなのだろうか。それにこれらの質問の意味がよくわからないな。
*
26 俺？俺は俺だが→←24 さてさて？やろうか……って！？
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藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
