２０ 騙した？え？ ページ22
*
「錬金術師殿、リヒト殿！これは一体どういうことか！！」
「あ、ヨキだ」
「これはこれは中尉殿、ちょうど今権利書をここの親方に売ったところで」
「なんですとー！！？」
今の顔面白かった。もう一回やってくれないだろうか。
「いやそれよりも！金塊が石くらになっておりましたぞ！それに宝石も消えて……」
「……いつ戻したの？」
「さっき俺が全部やっておいた」
金塊なんて知りませーん♪とエドワードが楽しそうに言った。ヨキは財宝と権利書を引き換えたと主張するが、
「(騙したのは悪いが)念書には無償で譲渡する……と書かれているがな」
「はうっ！？」
頭を抱えるヨキだが、従えた部下たちに権利書を取り返せと命令する。……なかなか、悪い奴だな。
「……まぁ、だから人間は面白いんだ」
「？」
ヨキに向かい、炭鉱の男たちがべきごきと拳を鳴らす。
「炭鉱マンの体力、なめてもらっちゃ困るよ中尉殿」
あ、ボコボコにされるやつだ。
「ひぃ！」
部下たちが倒され、今度こそ真っ青になるヨキに、エドワードが笑顔で言い放った。
「中尉の無能っぷりは上の方にちゃんと話を通しときますんで」
……ちょっと可哀想だが、ここから再起することを祈るか。しぶとそうだしな。
「完全勝利、だな」
「あはは……」
今回は俺も少しは貢献できたし、満足。炭鉱の人々も笑っているし、これで一件落着だな。
「飲めーー！！」
「ごぶっ！？」
何だこれは。ビールか？
「未成年者に酒飲ますなよ！」
「いや、俺は多分ここにいる誰よりも年上だが」
「いいから飲め！！呑み明かせ！！」
「え、ちょっと待てよ、リヒトお前いくつ……うぉあああ！？」
「ビールおいしいな」ごくごく
「飲んじゃダメだよリヒト！」
口に入れるものがおいしいっていうのは、すごく大事なことだと思うぞ、うむ。
*
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藤原 黎明 - アルシエルさん» ふおおおぅ……優しい言葉をありがとうございます！無理しない程度に頑張りますね。こちらの作品は更新ゆっくりなので、ゆっくりたまに見に来てくだされば嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
アルシエル - ご復活おめでとうございます。お話の続き楽しみにしています。たまには更新も置いといてのんびりしてくださいね。傷ついた心を癒すのにはそういう時間も必要でしょうから。 (2019年4月1日 13時) (レス) id: e40e430b96 (このIDを非表示/違反報告)
リン - 分かりました！更新頑張ってください！ (2018年12月31日 16時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - リンさん» いえ、天空闘技場に入る前に話がスタートしていますので、覚えていません。存在も知らない状態ですね。こちらのお話では念能力は無いものとして扱っていこうと考えています。わかりにくくて申し訳ないです(>_<) (2018年12月30日 17時) (レス) id: 862efe2a89 (このIDを非表示/違反報告)
リン - こちらの君臨者様は念を覚えているのですか？ (2018年12月30日 14時) (レス) id: 9f5cd220aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 黎明 | 作成日時：2018年9月26日 22時
