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そして、理沙ちゃんもお店を出て行った。
どうすればいいか分かんなかった。
ただ、今、Aちゃんに会っても相手にされない。
帰るしかない。
北「帰るわ。」
腕を捕まれる。
希「私、北山さんの事……」
北「俺、自分優先の子嫌いだから。もう、希ちゃんと食事に行くことは無いし仕事以外で会うこともないと思って。」
そう言って、その場を去る。
あぁ、もう。
どうすれば。
希ちゃんがあそこまで強引だと思って無かった。
電話ならと思い、ダメ元でAちゃんに電話をかける。
沈黙の中、響くコール音。
西「もし…もし。」
北「俺の話聞いて欲しい。」
西「説明なんて、いらないですよ？私が勝手に北山さんに言われた言葉で舞い上がって、喜んだだけですから！」
なんて、明るく言うAちゃん。
違うんだ。
本気で、好きだって。
伝えたい。
西「もし、理沙に何か言われてたらすみません。でも、私は大丈夫です！お仕事頑張ってくださいね！」
電話はそこで切れた。
本気で好きになった人を傷付けて何してんだよ。
彼女が傷つけられるかもしれないからってご飯行ったのに、俺が傷付けて………まじで最低だ。
今の俺は、Aちゃんのそばに居ることなんて……
希ちゃんに明日早いからなんて言ったけど、明日オフじゃん。
はぁ、、、
二階堂に電話をかけてみる。
二「もしもし」
なんでこいつ小声なの？？
北「なんで小声なの？」
二「なんか、襲われそうになったから電話かけてきたのかなぁって。」
北「もう、解散したし、振ったよ。」
二「は！？なんでよ！」
二階堂にこれまでの事を話す。
二「ミツ何やってんの！！！！！」
北「うるさ。」
二「明日、理沙に会うから聞いてみるけど、これからどうすんの！」
北「わかんない。けど、このままで終わりたくない。」
二「いや、多分終わりだね。これは。」
北「人が頑張ろうとしてんのに。」
二「しばらく反省して。じゃあ、バイバイ。」
反省してるよ。
その日は、そのまま寝てしまったらしい。
次の日。
起きたのはいいけど、なんにもする気が起きなくてライブについての事をゆっくり考える。
久しぶりの休日なのに嬉しくないのは昨日の事が頭から消えないからだろう。
俺、どうやって休日過ごしてたっけ。
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作者名：まぴ！！ | 作成日時：2020年10月5日 4時
