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第参話:水の貴方 ページ3

?「俺と禰󠄀豆子の絆は誰にも引き裂けない!!」


華扇が気配を追いかけた先で見たのは、15、6歳の少年が

鬼の頸を斬る光景だった。しかし、華扇は・・・


(刀が頸を通る前に、別に何かが切れる音がした。)


鬼の頸が飛んだ後、少年はその場に倒れてしまった。


『君ッ、大丈夫ですか!?』


?「あ・・あな、たは・・?」


『私は茨木華扇。この山にいる気配の強い鬼を倒しに来ました。』


?「そ、それなら・・いま」


『まだです』


?「え?」


『まだ、死んでいません。早く出てきたらどうですか?』


周りの木々に向かって声を上げると、前から一人の鬼が出てきた。


?(ッ!?、血の匂いが濃くなったッ!?、頸を斬ったはずなのにッ)


うつ伏せのまま倒れて身動きが取れない少年にとって、

姿を確認することはできなかった。嗅覚を頼りに導き出された答えは

鬼はまだ倒されていないということだ。


累「よくわかったね。僕がまだ死んでないって」


目の前にいるのは、首と胴が離れているにもかかわらず、淡々と話し続けている鬼だ


『そこの少年が頸を斬る間際、僅かに別の音がしました。

察するところ、あなたは糸で自分自身の頸を切ったんですね」」


累「正解だよ。鬼は自分で首を切っても死なないからね。」


そう言いながら、累は頸を元に戻す。


累「・・・でもどうでもいいよ。僕はものすごくイライラしてるんだ。

君には悪いけど、その二人と一緒に死んでもらうよ。」


ひたいに青筋を浮かべた累が攻撃体制に入る。


?「駄目だッ、逃げてくださいッ」


(糸・・・厄介なものを、どうすれ〈ドンッ〉


『うわッ』


突然、体を突き飛ばされた華扇が見たのは、左右で色の違う羽織を着た青年だ。


?「離れていろ・・・」


?「義勇さんッ!!」


累「柱か、だけどこれからみんな死ぬんだ。血鬼術〈刻糸輪転〉」


義勇「全集中〈水の呼吸ー拾壱ノ型ー〉」


?「拾壱ノ型!?」


(おそらく、本来はないものなのでしょう)


累「拾壱ノ型だから何だというんだッ!」


義勇「ー凪ー」


累「糸がちぎれた?」


累は訳がわからないと目を見開いて、考えてる間に

[ザシュッ]

次の瞬間、累の頸は日輪等に斬られボトリと落ちた。

第肆話:会議直前→←第弍話:哀れな鬼



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廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年10月10日 17時) (レス) @page3 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:NATI | 作者ホームページ:http://uranai.nati  
作成日時:2022年8月9日 19時

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