story31◇ ページ32
「なんで知っているんですか」
「うーん、乙女の勘?」
「えー……」
「嘘嘘、この前湊くんが言ってたの聞いちゃって」
「不破先輩が?」
何言ってんだあの人。恨みたくなったがひとまず押えて話を聞くことにした。
「でも昔私の時は直ぐにしてくれたんだけどなぁAちゃんもしかして飽きられちゃったんじゃない?」
「そ、れは……」
「Aちゃんにとっては初めてかもしれないけれど湊くんにとっては経験者だからね。飽きられちゃうのも仕方ないか〜」
「ゆゆ先輩って性格悪いですよね…」
「うん、知ってる♡好きな人を取り戻すためだもん」
この人相変わらずつえー。でも今回は先輩の言う通り。私なんて飽きられるのも時間の問題。てか、もう手遅れかもしれない。
「そういえばさ、Aちゃん知ってる?」
「え?」
「湊くんのクラスの出し物。劇なんだって。しかも恋愛ものらしくて湊くんが王子様役やるらしいよ?」
ゆゆ先輩が私の横に来て耳打ちをする。
「キスシーンあるんだって」
「っ……」
「言いたいこと言えたから私戻るね〜」
ひらひらと手を振ってゆゆ先輩が空き教室から出ていった。
劇?キスシーン?そんなこと、一つも聞いてない。
『でも昔私の時は直ぐにしてくれたんだけどなぁAちゃんもしかして飽きられちゃったんじゃない?』
ゆゆ先輩やクラスの子とは平気にするのに、どうして…?
私の心のモヤモヤは離れなかった。
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誰って?ふふ、アタシにも分からないわ。 - もうッッッッ....結婚したのねッッ....お母さんうれしい ...!!(?) (11月10日 19時) (レス) @page46 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
はくと(プロフ) - 翠さん» こちらもそう言っていただき最高です!!ありがとうございます!!! (2023年4月5日 7時) (レス) id: fda9558e0e (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - うううう最高でした、、!!!もうこのお話ずっと読んでたいぐらいです、読んでて凄いキュンキュンしたし楽しかったです!!幸せでした!!! (2023年4月5日 7時) (レス) @page46 id: 375689edf5 (このIDを非表示/違反報告)
はくと(プロフ) - 凌(元無名)さん» こちらも読んでいただきありがとうございました!あとがきに関しては別にイカ達が塗って行く某人気ゲームでは無いので〜 (2023年3月29日 17時) (レス) id: fda9558e0e (このIDを非表示/違反報告)
凌(元無名) - あとがきになにかいくら、、、集め、、、いえいえいえ。みえてないですよ?決して。ええ。 神作ありがとうございました〜 (2023年3月29日 17時) (レス) @page46 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はくと | 作成日時:2023年3月28日 14時