高専二年生の特級呪術師２

映画鑑賞 ページ27

悠「映画鑑賞??」

五「そ、名作からC級ホラー地雷のフランス映画まで。起きている間はぶっ通しでだ」

悠「？？」

『勿論、ただで見るんじゃないよ』

蒼唯がそう言って赤いグローブをはめたぬいぐるみを取り出した

『コイツと一緒に見るんだ』

悠「何このキモかわいい人形」

五「『…かわいいか？』」

五条と蒼唯が思わず同時に呟く

『学長特製の呪骸だよ』

悠「あー！やっぱりか！趣味が同じ …で？全然容量得ないんだけど」

五「焦らない焦らない。そろそろだよ」

すると、カッと呪骸が目を覚まし、悠仁にアッパーをいれた

『その呪骸は一定の呪力を流し続けないと目を覚まして、今みたいに襲ってくるよ』

しれっと説明を続ける蒼唯の横で悠仁がいっでえええええと叫んでいる

五「さっきも言った通り、ここには色んな映画がそろっているから、ドキドキハラハラワックワック、泣けて笑えて胸糞悪くなれる。まずはその呪骸を起こさず映画を一本無傷で見通すこと。これがどんな感情下でも一定の呪力を保つ訓練。多すぎても少なすぎてもダメだよ」

五条に言われ悠仁が呪骸に呪力を込める

「スー」

悠「ホッ」

「パチッ」

悠「！」

『今は悠仁でも出せる程度の微弱な呪力に設定してあるけど、徐々に大きな出力を要求してくるから気を抜かないようにね』

悠「抜きたくても抜けねーよ、これじゃ」

五「何から見る？これなんてオススメだよ。ヒロインがムカつくんだけど最後派手に死ぬの」

悠「すんげぇネタバレ。最初はアクション”」

呪骸のパンチが悠仁の顔面に命中した

悠「も”ーお”ー!!」

五「はいイライラしても呪力は一定」



ソファに寝転がりながら悠仁が映画を見ている

悠「……」

悠仁が缶コーラを飲んだ時、呪骸の右パンチがクリーンヒットした

悠「コーラ飲んでるときはやめろや！」

『飲むなよ。何余裕こいてんの』

咳き込む悠仁に蒼唯が呆れたように言う

悠「お家映画にはポテチとコーラでしょ！」

五「それはそうね」

『おい』

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