高専二年生の特級呪術師２

遭信 ページ24

伏黒が例の母親に会いに行き、その後しごき中の二年生三人と合流する。

真「おっせぇよ、恵」

棘「こんぶ」

そういう二人の後ろでは釘崎をパンダが追いかけていた。

真「何してた」

伏「なんでもいいでしょ。…禪院先輩は呪術師としてどんな人達を助けたいですか？」

真「あ？別に私のおかげでだれが助かろうと、知ったこっちゃねーよ」

伏「聞かなきゃよかった」

真「あ“あ？」

釘「伏黒ぉ！面接対策みたいな質疑応答してんじゃないわよ！交代！もう学ランはしんどい！可愛いジャージを買いに行かせろ！」

パンダにポーイと放り投げられながら、釘崎が怒鳴る。

伏「あの二人は何してるんですか？」

真「オマエらは近接弱っちいからなあ。まずは私から一本取れ。話はそれからだ」

真希がそう言って練習用の薙刀を手の中で回した。



五条と蒼唯は悠仁を連れて地下にある小部屋に来ていた。
そこにあるソファの背もたれに蒼唯が腰かけ、飴を口の中で転がしながら悠仁たちの様子を眺めている。

五「近接戦闘に関しては悠仁は頭一つ抜けていると思うよ。今覚えるべきは、呪力のコントロール。そして呪術に関する最低限の知識だね」

そこまで言って五条がニコニコとしている悠仁に「どうしたの？」と尋ねた。

悠「いや、やっぱ修行つけてもらうなら、五条先生か蒼唯先輩がいいと思っていたからうれしくて」

(私の後輩が可愛すぎる)

表情は変えず、心の中で蒼唯が和む。

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