時透無一郎好きのための短編集

File.6 忘れんぼ Ver.しぃ ページ8

如月眠さん、ありがとうございます！


【設定】

鬼殺隊、柱なりたて。

時透無一郎と同期。

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今日は無一郎との合同任務。

同期だけど、無一郎の方が柱になるのは早かった。

それだけ彼は私より優れている部分があるって事だ、任務でその実力を見れるのは嬉しい。

それに…

(無一郎と2人きりだよ……っ)

好きな人と2人で一日任務なんて、嬉しいに決まってるよね？


＿＿＿＿＿だけど、



｢無一郎、今日はよろしくね。｣



｢……誰だっけ。｣



毎回彼は私の事を忘れる。

仕方ないんだ〜って分かってるよ、分かってるけどさ。



｢……Aだよ、誰より長く一緒にいるのに忘れないでよね。｣



｢そうだ、A、行こっか。｣



なんで冨岡さんとか伊黒さんは覚えてるのに、私は忘れられるのよ。

…………結構傷つくんですけど。



決めた＿＿＿＿＿仕返ししてやる。



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時透無一郎side



この間の合同任務からしばらく経って、また彼女と合同任務を命じられた。

＿＿＿良かった、今日は覚えてるよ僕。



｢A、行こ。｣



いっつも忘れちゃう、忘れたくないのに思い出せなくて。

せっかく覚えたのに、なのに、



｢…………ごめん、誰だっけ？｣



｢っ、は？｣



なんでそんな事言うの？

…冗談だよね。

そう思って1歩Aに近づけば、後退りされる。



｢……っなんでだよ。｣



｢?!ちょ、な、泣かないでよ！嘘だから！｣



誰だって悲しいだろ＿＿＿＿

好きな人に忘れられてたら。



｢いつも、無一郎が私の事忘れるから……仕返しって思って……ごめんやりすぎた。無一郎だってわざとじゃ無いのにね。｣



ほんとに、焦った。

でも、僕も同じことしてたんだよね。



｢っわぁ？！｣



｢……ごめん、もう、忘れないから、絶対。だからそんな事しないで。｣



無意識に彼女の腰に手を回して抱き着いた。

安心する、Aの匂い。



｢……好きな人に忘れられるのって、かなりしんどいんだから。｣



そう言って僕の背中に腕を回した、A。



｢好きな人って、僕？だとしたら、





両想いだね、好きだよA。死んでも忘れないから。｣

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