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Aside





「じゃああんた、早速だけどあの客についてくんない。」


「はい。」



早々と事は進み、仕事が与えられる。

今のところ怪しい様子も感じない。



「失礼します。」


「おっと、新入りかい?大層な美人じゃねぇか、こっちへ来な。」



既に酔いが回っている様子の男…やだなぁ。

早く終われ、と思いながら相手をした。



「いやぁ、にしてもこんな可愛い子が入るなんてなぁ、また来た時は頼むよ〜。」


「ありがとうございます。」


「だからさ、ね、少しだけ良いでしょ?」


「……っ、そういうのは。」



ぴたりと隣に座られ、太腿を撫でられる。

断っても、次また指名するから〜なんて言って触られる。



「や、やめてください。」


「まだうぶな感じの言葉遣いで、好きだよそういうの。」



ガラガラッ



「ちょっとあんた、勝手に入らんで!」


「A、帰るよ。」


「無一郎…?!」



間髪入れずに腕を捕まれ立たされる。



「おい、その子は俺の相手をしてんだ横取りすんじゃねぇぞ。」


「身請けするならそれ相応の額を寄越してもらわないとねぇ。」



奥さんがそう言えば、無一郎は懐から札を出した。



「これで足りる?じゃあ、連れてくね。」


「ちょっと、無一郎!」



遊郭を連れ出され、路地に入ってやっと立ち止まる。

壁を背に、顔の脇に手を付かれて身動きは取れない。



「さっきのお金、どこから…!」


「僕の給料。そんな事よりなんで遊郭潜入なんかしてんの?」


「う、宇髄さんに無理矢理だよ…。」



はぁ、あの人後で……なんて言いながら私を抱きしめる無一郎。

かと思えば鋭い目付きになり私の体を捉える。



「さっきの男にどこ触られたの。早く言って。」


「へ…太腿とか…。」


「……消毒する、僕の屋敷帰るよ。」



消毒って……なんで無一郎が…

再び歩き出そうとする無一郎を引き留める。



「なんで……そこまで?」


「…はぁ、気付いてないわけ?僕、Aのこと好きなの。」



思いがけない告白に何も言えずにいると、ふわっと優しく口付けをされた。



「返事は屋敷で聞くから、たっぷりね?」

File.5 迫られて Ver.しぃ→←File.4 遊郭 Ver.しぃ



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さね - 実弥と無一郎と伊黒さんに取りあいされてみたいです!よろしくお願いします。 (2020年12月9日 20時) (レス) id: ab72577554 (このIDを非表示/違反報告)
しの子(プロフ) - ハイドさん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2020年3月17日 16時) (レス) id: af5276c9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - リクエストに応えて頂き、ありがとうございます!リクエスト良いですか?霧柱の姉と幻柱の夢主(皆ではあたし、姉の前では俺)が一瞬で鬼を仕留めた後ハイタッチしたらをかまぼこ隊と無一郎が見てたらをお願いします! (2020年3月16日 23時) (レス) id: c16d7a3dc3 (このIDを非表示/違反報告)
しの子(プロフ) - ハイドさん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2020年3月16日 10時) (レス) id: af5276c9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - リクエストに応えて頂き、ありがとうございます!リクエスト良いですか?元治癒柱の母を持つ現幻柱の夢主が薬と毒に詳しかったらをお願いします! (2020年3月16日 9時) (レス) id: c16d7a3dc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しの子.しぃ.Blue x他2人 | 作成日時:2020年1月17日 21時

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