File.10 悪夢 Ver.しぃ ページ12
綾さん、リクエストありがとうございます!
【設定】
鬼殺隊、柱。
時透無一郎と同期、交際中。
──────────────────────────
毎日同じ夢を見る。
私はこの間の単独任務で、下弦の鬼と言う強い鬼と対峙した。
そこには沢山の子供や女性がいて、その中で守れなかった1人の女の子__
その子がこう言うんだ。
『なんで私だけ守ってくれなかったの。』
その言葉と共に、女の子が鬼に命を奪われた時の光景がずっと夢としてこびり付く。
私は柱という称号を貰っている以上、責任を持たなければならない。
なのに……なのに…………
_____その夢から逃げたくて、眠る事も出来なかった。
、
今日は、非番だ。
恋人である無一郎も非番らしく、私の屋敷に来る事になっている。
(……体が、重いな。)
ガラガラッと扉が開く音がした、無一郎だ。
玄関まで迎えに行こうと歩き出した。
______視界がひっくり返った。
ドンッ
、
「……A……大丈夫?」
「…無一郎、わたし……?」
意識を取り戻せば、自分の布団に戻っていて、隣には無一郎が私の手を握って座っていた。
その手を引き私を起き上がらせた。
「良かった…ドンッて音がして入ってきたら、倒れてるんだもん。ねぇ、寝てないでしょ?」
「…………ごめん、なさい。」
「理由、教えてくれない?……Aの悩みは、僕も一緒に悩むから。」
全て話した、御館様にしか話してなかった単独任務のこと、悪夢のこと、そのせいで寝不足なこと。
途中から、涙が止まらなかった。
「……柱失格だよねっ、柱どころか、鬼殺隊も……っ」
「何言ってるの?Aは……強いんだよ。
だって、その子以外にも10人以上その場に居たんでしょ。その人達を一人で守り切ったんだよ。」
「でもっ!全員守れなきゃ、意味無いじゃんっ!」
ぎゅっと、抱きしめられる感覚。
無一郎の手が、心做しか震えているような気がした。
「今その事を悔やむより、次その子みたいな犠牲が出ないようにすることが今Aが出来る事じゃない?
それに、付き合った時言ったよね?辛い事は分け合おうって……。
Aが苦しんでると、僕嫌だから。」
「……ありがと、無一郎。」
「これからは、Aが辛い事は僕が半分貰う。そうすれば、その分負担も少なくなるじゃん。
____抱え込まないで?一緒に、頑張ろう。」
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さね - 実弥と無一郎と伊黒さんに取りあいされてみたいです!よろしくお願いします。 (2020年12月9日 20時) (レス) id: ab72577554 (このIDを非表示/違反報告)
しの子(プロフ) - ハイドさん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2020年3月17日 16時) (レス) id: af5276c9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - リクエストに応えて頂き、ありがとうございます!リクエスト良いですか?霧柱の姉と幻柱の夢主(皆ではあたし、姉の前では俺)が一瞬で鬼を仕留めた後ハイタッチしたらをかまぼこ隊と無一郎が見てたらをお願いします! (2020年3月16日 23時) (レス) id: c16d7a3dc3 (このIDを非表示/違反報告)
しの子(プロフ) - ハイドさん» リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (2020年3月16日 10時) (レス) id: af5276c9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - リクエストに応えて頂き、ありがとうございます!リクエスト良いですか?元治癒柱の母を持つ現幻柱の夢主が薬と毒に詳しかったらをお願いします! (2020年3月16日 9時) (レス) id: c16d7a3dc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しの子.しぃ.Blue x他2人 | 作成日時:2020年1月17日 21時