時透無一郎好きのための短編集

File.1 風邪 Ver.しの子 ページ2

綾さん、リクエストありがとうございます！


[設定]

Aさん→時透無一郎の継子、同年齢。
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「＿＿もう一本お願いしますｯｯ！！」



今日は師匠に稽古をつけてもらっている。


柱である師匠との稽古だ、とても貴重な時間なのだが、





時「……僕は別にいいけど、


なんか君、無理してない？呼吸も整ってないみたいだし。」





「っ、そんなことないです！全然大丈夫なんでっ、」





……まさか、こうにもはやくバレるとは、、、。




まぁ、実を言うと


若干、風邪気味だ。いや、もはや風邪をひいた。




さっきから頭が痛いし、ぼーっとする。



足の感覚もふわふわしていて、上手く体を動かせない。




時「……ねぇ、やっぱりおかしいよ。


君、体調悪いんでしょ。そうならはっきり言うべきだよ。」





「い、いえっ、そんなことないんです！まだやれますっ、だから稽古を……っ、！」





木刀を構えようとした時。


急に体に力が入らなくなり、ぐらりと体制を崩した。








時「＿＿はぁ、だから言ったんだけど。


このまま倒れて頭打ちたかったの？」




倒れる瞬間、師匠が支えてくださったことがわかった。






「っ、ごめんなさっ……、こんなことで、


師匠の時間を潰しちゃダメなのに……！」





あぁ、ダメだ。感情もコントロールできていない。

自然と涙も出てきてしまった。






時「……そういうところが君の悪いとこだよ。


無理しすぎ。僕がいるんだから、もっと頼るべきなんだよ、Aは。」






そう言ってこぼれ落ちてくる涙を指ですくった。







時「ほら、力入らないんだよね？

おぶってあげるから、ちゃんと寝床に行くよ。


Aが元気じゃないと、やる気出ないんだよね。」





そのあと、師匠にたくさん看病してもらった。

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