Step22 ページ24
『…んっ?』
「勿論、大学生の頃もころんのこと好きでしたよ。でも、それは今も変わらないんです」
『……ぁ』
「…」
さとみは黙って手を動かしている。でも、この会話を聞いてるんだろうな
『……そうなんですね』
「そう。この前たまたまこの店の前を通ったら、ころんが店のエプロン付けてお盆持ってたから、ここで働いてるって分かったの」
コツコツと規則正しい音を響かせて、こっちに歩み寄ってきた。
「私、チャンスだと思ったわ。あの、大学で別れたころんが、大好きなころんが、すぐ近くにいるんだもの。歯が痒くなる思いだったの。こんな近くにいるのに、ころんは見てくれない」
力強く力説して、いつの間にか私の両肩を強く掴んでいた。
「でも、ここで働けば嫌でも少しは気にかけないといけなくなる。だからここにしたの。でも……でも……っ!!」
『痛っ……』
「はーい、ストップ」
肩を強く握りしめられ、思わず声を漏らしてしまった。そこに、さとみが割って入ってきた。
「西沢。お前は想いを吐きだせて楽になるかもしれないけど、栗原にそんな事情を言われても困るだけだ」
「…やだ、ごめんなさい…」
『…や、いいですよ』
「…じゃあほうきの続き、再開しようか」
再開して五分くらい経った頃、西沢さんが手洗いをしに倉庫を出た。
……せっかくだし、さとみにお礼言おうかな
『…あの、さとみ』
「何?Aセンパイ」
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七海 - 七海って呼んで☆私、敬語苦wwじゃあ、私もあんりで!ありがと〜! (2020年4月20日 22時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - ろのさん» 夢主ちゃん可愛く出来てますか!?よかったぁ……確かに現実でこんな子、なかなかいませんもんね!(笑) (2020年4月20日 20時) (レス) id: 7624e9c568 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - 七海さん» 七海!でいいんですか!?タメも!?やったぁー!そうします!私のこともあんりって呼んでくれると嬉しい!ありがとう! (2020年4月20日 20時) (レス) id: 7624e9c568 (このIDを非表示/違反報告)
ろの - あんりさん» 主人公ちゃんかわいいですよ!現実にこんなかわいい子いたら付き合いたい(←by女) (2020年4月20日 11時) (レス) id: 5062ea37bc (このIDを非表示/違反報告)
七海 - あと、私の事、七海って呼んでくれていいですよ!あと、タメでいいです!その方が話しやすいだろうしww (2020年4月20日 0時) (レス) id: cc0b3d41a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんり | 作成日時:2020年3月6日 15時