31.見ていて ページ33
講評が始まった。
今戦のベストは飯田君と答えたオールマイトに、他の子達は何故？と疑問を浮かべた。
その問いに百ちゃんが的確に事細かく説明した。
勝己は私怨丸出しの独断、屋内での大規模攻撃。出久も同じ理由。
お茶子ちゃんは気の緩み、最後の攻撃が乱暴すぎたから。
その中でも飯田君は相手の対策をこなし、核の争奪をきちんと想定していたから最後対応に遅れた。
流石百ちゃん！ドンピシャだよ！
私と考えていた事と同じだ。
オールマイトは何処か言われた！って感じが凄い。
と思っていると勝己と繋いでいる手の力が若干強まった。ちらりと見ると前髪で表情はわからないが、何処かへこんでいるようだ。
私は何も言わずにその手を握り返した。
そして、場所を移して第2戦、3戦…と続き、ついに私の出番が回って着た。
次私の番なのに、まだ俯いてる勝己を見て思わず微笑んだ。
そう、勝己は今やっとスタートラインに立ったんだ。考えて、それを今後どう活かすかが鍵だよ、勝己。
「次私の番みたいだ、勝己」
「……」
そう言っても中々繋いだ手を離さない。
しょうがない子だなぁ、と思いながら勝己のお母さんの様にスパァンッと頭を叩いた。
それを見た他の子がぎょっとした顔をするが、無視無視。
「っ！？」
「シャキッとしなよ！勝己、君はあんな事で立ち止まる男じゃない！でしょ？」
「！」
「私の戦い、よーく見といてよね」
「……気が向いたらな」
返事は返してくれたし、もう大丈夫かな。
すっと繋いでいた手を解き、私はそのまま会場へと向かった。
＊＊＊
オールマイトとクー…ランサーが選んだチームはBチーム。Iチームを瞬殺していたし、当然と言えば当然だろう。
Bチームがヒーローで、私が敵役になった。
てか、みんなクーがいる事に気付いてなくてビックリしてたな〜。流石、気配隠すの上手だわ。
《藤丸少女、準備はいいかい？》
「大丈夫でーす！」
小型無線機から聞こえたオールマイトにそう応える。
核の設置も、セッティングも出来た。
あとはヒーローが来るのを待つのみ。
轟君はまず始めにこの建物全体を氷結して来るはず。で、そのまま1人でここに来る。1対1なら私にも部がある。
「…ま、2対1でも負ける気しないけど」
《それじゃあ！戦闘訓練
その声を合図に訓練が始まった。
私は敵だ。
〜〜〜〜
アンケート締め切りもうすぐです！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 585人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました！ (2018年6月11日 16時) (
レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます！最高…！？う、嬉しいです！頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません，質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか？教えて下さい((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヒア | 作成日時：2018年2月16日 23時
