29話 帝督Side ページ34
キスを止めると目をうるうるさせて俺を見てくるから俺の理性は崩壊寸前までいった。
『....側にいるって約束したのに、約束破ってごめん』
「俺もAを見つけることができなかった。ごめんな」
俺の胸の中で首を横に振って『そんなことない』と強く言うAはとても可愛かった。
「A、もう離さねぇからな」
『....』
「まだ実験受けてんのか?」
無言だった彼女はハッとして俺を見上げた。まるで『なんで知ってるの?』と言うように....
やっぱり、まだ実験を受けてるってことは相当な能力者であると思う。色々調べるより、直接聞いたほうが早いな。
俺はAをお姫様抱っこするとAは顔を真っ赤にさせて俺を見てくる。それが可愛くて愛おしい。
『...どこ行くの?』
「あ?俺の部屋」
『へっ?』
驚くAをよそ目に俺は未元物質の翼を背中から出して、その場から自分の部屋に飛ぶと、Aは目をキラキラさせながら地上を見てすごいと言っていた。
俺の部屋につきAの手を引っ張って寝室に向かう。
寝室の扉を開けてAをベットに放ってその上に押し倒すような体制になるとAはさっきよりも顔を赤くする。
「A、約束しろ。もう絶対俺から離れねぇって」
『...それは』
「安心しろ、拒否権はねぇからよ」
俺は口端をあげ、Aにキスの雨を降らす。
Aは『...ぁっ...ふぁっ....』と言いながら俺の首に腕を回して求めてくるから、もう俺は我慢しないことにした。
俺が求めるようにキスをするとそれに応えるようにキスをしてくる彼女が愛おしい。俺が求めるように抱きしめるとそれに応えるように抱きしめてくれる彼女が愛おしくて仕方がない。
「...A」
『...帝督』
「...好きだ」
俺は今まで想っていた気持ちをAに告げると顔を赤くして、『私も』と言って微笑んでくれた。それだけで心が満たされて行く。
やっと見つけた。やっと手に入れた.....
改めてそう思った___
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作者名:あすな | 作成日時:2020年8月9日 1時