26話 ページ31
みんなが朝食を食べ終わるであろう前には私はトイレへ行きさっき食べた朝食を吐き出した。
少し胃の方に行ってしまったのか勝手に演算されて気持ち悪い感覚に陥る。勝手な演算結果から私が栄養失調であることが簡単にわかった。ついでに血圧や脈拍、ヘモグロビン濃度とかから特に異常がない事とかいらない情報もわかった。
私のAIM拡散力場は体内に集中してるため、体内の演算したら多くの演算情報が一気に脳に伝わる。
『う”っ....ひぐっ......』
私は声を殺して、その苦痛に耐えた。
数分してトイレから出ると目の前に腕を組み私を睨む一方通行がいた。
私が驚いていると腕を引っ張られ壁に叩きつけられる。
そして一方通行は私の顔の近くの壁に手をついて私を見下ろす。
「A、言ったよなァ?俺を頼れって」
『....』
「お前の体調不良はいつからだァ?」
『何のこ「テメェが食事取れなくなったのはいつだって聞ィてンだよ!」
ダンッと一歩通行が手を壁に叩きつけ怒りをあらわにする。一方通行からひしひしと怒りの視線が私の顔に突き刺さる。こんなに一方通行が私を起こることなんてなかったから急に怖くなって、涙が出てしまう。
「泣いたって無駄だァ、もう俺は我慢の限界なンだよ。お前が苦しンでるのに助けれねェのは....」
『....8年前』
一方通行の悲しそうな目に私まで辛くなってしまって、言ってしまった。私の答えを聞いた一方通行は驚きながらも壁に手をついてない手をギギッとなるくらいまで強く握った
「特力研で何があった?」
『....』
「こっちに来い」
そう言って一方通行は私の手を握って部屋を出た。
私が他の三人に聞かれたくないという考えを汲み取ってくれたのかはわからないけれども良かった。
あの三人には聞かれたくない。だって私の過去は汚いのだから。
本当なら一方通行にも教えたくない。
でも、彼は一緒の特力研出身でルームメイトで、たった一人私の能力とLevelを知っている友人
彼になら話していいかも、そう思ってしまった。
もしかしたら、私を助けてくれるかもしれないと期待して__
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作者名:あすな | 作成日時:2020年8月9日 1時