18話 ページ23
クレープ屋さんに着き、打ち止めが食べるクレープを受け取り、近くの椅子に座る。
打ち止めはクレープを美味しそうに頬張り、笑顔でクレープを食べている。
私たちがゆっくりしていると白髪の杖をついた少年が私たちに近づいてきて空いている席に座った。
「で、なンでテメェはクレープ食ってンだよ」
「Aに食べたいっていったら買ってくれたの!ってミサカはミサカはあなたにいま食べているクレープを見せつけてみたり」
「あァ、そォか」
打ち止めの言うことにちょっと呆れた顔をしながら、頬杖をついてだるそうにする一方通行。
一方通行の左手には1つの紙袋があって新しい服でも買ったのかな?と思う。一方通行が服を買うのは珍しいからちょっと不思議。
「あれ?服買ったの?ってミサカはミサカはあなたの左手にある紙袋を不思議そうに見てみたり」
「まァな」
『珍しいね』
「.....いいのがあったンだよ」
一方通行が少し顔を赤くしながら私とは逆の方向を向く。
あれ?変なこと言ったかな?という気持ちになったけど、気にしすぎかなと改めて美味しそうにクレープを食べる打ち止めを見た。
「もう帰るぞ」
「えっ!もう帰るの?まだ明るいじゃんってミサカはミサカはもう少し外にいたいと駄々をこねてみる」
「明るいってもう夕方じゃねェか!!」
『打ち止め、また遊びに来よ?』
私が打ち止めの頭をそっと撫でると打ち止めは少ししょんぼりした顔で、「わかったの」と言って、一緒に帰路に着く。
帰り道でも打ち止めは楽しそうで、それにつられて私も笑ってしまう。
この2人ともこうして笑うことができるのはあと何回なんだろうと、一瞬思ったが悲しくなるのでその考えは捨てた。
「またね、A!ってミサカはミサカは--」
私たちのマンションにつき打ち止めたちの部屋の階で打ち止めだけが降りて私に挨拶しようとするが、打ち止めが喋ってるのにも関わらず、一方通行はエレベーターの”閉”のボタンを押して扉を閉める。
私はせめてと打ち止めに向かって手を振ると打ち止めは嬉しそうに私に手を振り返してくれた。
私の部屋の階になって一方通行と私はエレベーターを降りて私の部屋にの前に向かう。
『一方通行、送ってくれてありがとう』
「やる」
私が一方通行に俺を言った瞬間、一方通行が左手に持っていた紙袋を私の目の前に差し出した。
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作者名:あすな | 作成日時:2020年8月9日 1時