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16話 帝督Side ページ21

数分待って、おそらく三人がこの研究所を出たことをメールで確認する。
そして、Aのいた部屋を見渡し、壊そうと決めた。
この研究所を、Aを苦しめた、この研究所を.....


俺は怒りに任せ最大限んお力でこの研究所をできるだけ木っ端微塵になるまで破壊した。
それが終わり車に戻ると「派手にやったわね」と心理定規が俺に行って来やがったが俺はまだ満足しちゃいねぇ。



「垣根さん、この女の子なんすか?」

「かわいい黒髪の黒目の女の子です!」

「あぁ」



次に心理定規にファイルを私、俺はAの情報を頭の中で整理する。


Aのフルネームは柊A
能力は現実物質(リアリティーマター)でLevel5
現実物質はこの世に存在する原子、そして原子を構成する素粒子を操る。


例えば、原子を分解、化合、生成、破壊のように素粒子自体を好きに操ることができる。
俺の未元物質とは真逆の能力だなと俺は少しAのことがしれた余韻に浸る。


だが、1つ引っかかるのがこのファイルにはAがLevel5と書かれているが、Level5の序列にAはいねぇ。
どういうことだ?こればっかりはまだ調べねぇとわかんねぇか。



「ねぇこの子」

「あぁ?俺のお姫様だよ」

「それは知ってるわ」

「どうしたんすか?」

「私の記憶が正しければこのこ、常盤台高校に通ってるはずよ」

「はぁ?」


心理定規は少し考えてから「やっぱりそうね」と自分が行ったことを再確認してやがる。
おいおい、名前がわかっただけでこんなに他の事がわかるのか?というかなんでこいつが俺のAの通う学校のこと知ってんだよ。


「前に、常盤台高校の先生と話す機会があって、この女の子と同じ名前の子がLevel4だがLevel5に近い能力者だとかいう話をしていたわ」

「じゃあ、早速明日、常盤台高校に行ってみるか」

「明日会えるんすね!」

「あぁ、やっと俺のお姫様に会えるぜ」


まあ今回ばかりはこいつらに感謝だな。特に心理定規はいつものセラピーのおかげでAの情報が手に入った。
まあ、約10年焦らされ続けたということで、俺はやっと会うことのできる大切な女が今どんな感じの容姿になっているか、想像を膨らませながら明日会うことを楽しみに待った。

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作者名:あすな | 作成日時:2020年8月9日 1時

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