1話 ページ3
「おはようございます。A様」
「おはようございます。柊様」
『おはよう』
すれ違う女性とは必ず私に会釈をして、まるで決められた校則のように挨拶をしていく
そんな挨拶を私は営業スマイルで同じように挨拶を返す
一言で言ってとてもつまらない
このつまらない会話をしなければいけないここは常盤台高校______
常盤台中学からエスカレーター式で上がることのできる高校で
レベル3以上の実力を持っていないと編入できないというお嬢様学校
常盤台高校と言っているけれども、有名なのは中学の方で、中学にはレベル5が2人もいるというのにこの高校にはレベル5がいないというなんとも残念な高校だ
私はレベル4で水流操作の生徒としてこの学校に通っている
_____けど、これは表向き
私の本当のレベルは6。絶対能力者と呼ばれる領域にいる
なぜ私がこのことを隠しているかというと
レベル6はこの学園都市において最終的な存在だから.......
もし、レベル6がいることがわかったら学園都市が必ず成功例である私が受けてきたような実験やそれ以上のことを他の人にもしてレベル6を増やそうとするだろう
それだけは避けたい.......あんなにも辛い実験を受けるのは私だけでいいのだから
それに、私が黙っている事で彼を間接的にでも守れているなら私はいつまでも絶対能力者であることを隠し続ける
「どうされたのですか?柊様」
「まあ顔色が良くありませんわよ」
『えっ?あっありがとう』
入学して1年以上経過するがやっぱりこの扱いにはなれない
なぜ、レベル3以上しかいない中で私が他の生徒から一目おかれているのか
それには理由がある
あれは入学してから初めてシステムスキャンの時________
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作者名:あすな | 作成日時:2020年8月9日 1時